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中国 先月の輸入8%超の大幅減  内需の低迷反映

中国の先月の輸入は去年の同じ月に比べて8%を超える大幅な減少となりました。米国との貿易摩擦などを背景に景気の先行きが不透明となって消費が減速するなど、中国の内需の低迷を反映したものとみられます。
中国の税関総署は10日、先月の貿易統計を発表しました。それによりますと輸出は2138億5000万ドルと去年の同じ月よりも1.1%増えました。
これに対して輸入は1721億9000万ドルと去年の同じ月よりも8.5%の減少となりました。
中国4月の消費の伸び率が16年ぶりの低い水準となるなど内需が低迷しています。
今回の輸入の大幅な減少はこうした状況を反映したものとみられます。
また、貿易摩擦を抱える米国との輸出入は、去年の同じ月に比べて輸出が4%の減少、輸入が27%の減少となりました。
関税引き上げで中国からの輸出に影響があった一方で、輸入の減少がさらに大きくなり、結果としてトランプ大統領が問題視する中国の対米黒字は去年の同じ月よりも9%増えています。


一方の輸出。
一部の中国製品が「ベトナム製」として対米輸出されている。ベトナムは取り締まり強化し、中国に追い込みをかける。

ロイター
ベトナム税関は、米政府の対中制裁関税を避けるため、一部の中国製品が「ベトナム製」として米国に輸出されていると指摘、取り締まりに乗り出す方針を示した。
米中貿易戦争が続く中、特に「繊維、海産物、農産物、タイル、はちみつ、鉄鋼、アルミニウム、木材製品」で生産国を偽装する事例が多数見つかっているという。
税関によると、一部の輸入業者は、輸入した中国製品に「ベトナム製」のラベルを貼り、米国・欧州・日本に輸出するため、ベトナムの原産地証明書を取得していた。
米国の税関で見つかった事例では、ベトナムの木材製品メーカーが中国の木材製品を輸入し、ラベルを張り替えて、米国に輸出していた。
ベトナム税関は監視を強化し、不正行為に関与した企業に罰則を科すとしている。
米中貿易戦争を受けて、一部の企業は生産拠点を中国から他国に移しており、ベトナムは特に恩恵を受けるとみられている。


そのほか、ミャンマー製、マレーシア製として対米輸出されているものもあるようで、こういった抜け道を潰す必要がある。

中国商務省は6日発表した米中経済貿易協力に関する研究報告書で、米国の対中貿易赤字に関して、米側の統計が過大になっている疑いがあると指摘した。「米国は対中貿易で損をしていると言い立て、対中貿易赤字を口実に貿易摩擦を引き起こしている。これらの責任は米側にある」と切り捨てた。
でも、中国側が対米輸出について把握しきれないことも原因じゃないかと思いますがね。海外のダミー会社やら非合法会社をしっかり把握しろって言っても無理でしょ?