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沈みつつあるドイツ経済

ブル-ムバ-グ
ドイツの鉱工業生産指数が4月に大きく低下した。国内製造業が世界的な貿易摩擦の高まりによる影響に見舞われている。
7日発表された鉱工業生産指数は前月比1.9%低下。約4年ぶりの大きな下げとなった。エコノミスト予想は同0.5%低下だった。
前日発表された4月の製造業受注は前月比で上昇し、幾分の底堅さを示唆していた。4月の鉱工業生産はほぼ全ての項目で低下したが、特に資本財の低調が目立った。

ロイター
4月のドイツの鉱工業生産と輸出はともに予想以上に減少し、貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)などマイナス要因に対する脆弱さが鮮明となった。
4月の輸出は前月比3.7%減で、同じく2015年8月以来の大幅な減少を記録した。エコノミストの予想は0.9%減少だった。
米中、米欧の貿易戦争やブレグジットの巡る不確実性で輸出が打撃を受け、製造業は年初から低迷している。
さらに、自動車業界の新排ガス規制への対応遅れが経済の足かせとなった。
製造業の業況悪化は労働市場に波及しつつあり、影響はサービス産業にも及ぶことが懸念されている。5月の失業率は約2年ぶりに上昇した。

ドイツ鉱工業生産(対前月比)
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ドイツ輸出(対前月比)
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米中対立が続けば、中国経済は減速する。それで最も影響を被るのは欧州経済、それもドイツだということを理解している人は少ない。中国とドイツと結びつきは根も深く、影響はどこよりも大きい。オ-ストラリア、東南アジア諸国の悪影響がちまたでは騒がれるが、騒ぐべきはドイツなのですが・・・。ユーロ悲観は、今後も変わりません。