fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

本日のNY為替市場の動向

Zai FX
本日のNY為替市場のドル円は、米中貿易戦争への警戒感から米国経済の減速懸念が高まり、トランプ米大統領からの米連邦準備理事会(FRB)への利下げ圧力が強まるなか、FRB高官の見解に注目する展開が予想される。
先週の米国債市場では、米中貿易戦争への警戒感から10年債と3カ月物財務省短期証券(TB)金利の差が一時マイナスに転じた。逆イールド現象は、リセッション(景気後退)の前兆とみなされることから、ローゼングレン米ボストン連銀総裁、クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長、カプラン米ダラス連銀総裁らの見解に要注目か。
また、毎年4月中旬に発表されている米財務省の為替報告書は、米中通商協議に合わせて発表が先送りされてきたと思われ、本日以降の発表に警戒したい。昨年4月の為替報告書では、「円は過去20年の平均よりも約25%安い」と指摘されており、対日自動車関税25%や「為替条項」に絡んで要警戒となる。
さらに、今週末5月18日までに、トランプ米大統領が、「通商拡大法32条」に基づく安全保障の観点から、輸入自動車への関税適用の是非を判断する予定となっている。4月の日米首脳会談では、本格的な貿易交渉は、7月の参議院選挙後に先送りされた模様で、自動車関税の適用判断も180日程度の先送りされる可能性が報じられているものの、米中通商協議の不調を受けて、予断を許さない状況が続く。