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世界金融が揺らぎ始めているのか

ブルームバーグ
JPモルガン・アセット・マネジメントは、ファハド・ルーマニ氏が率いる10億ドル(約1100億円)規模のクレジット・ヘッジファンド清算する方針だ。同社はこのファンドをスピンオフする計画だったが、断念していた。ブルームバーグ・ニュースが確認した投資家向けの書簡で明らかになった。
このファンドはJPモルガン・チェースの当初資本で設立されたパーム・レーン・クレジット・オポチュニティーズ・ファンド。6月13日付の書簡によると、ファンドの経営を別会社に移管する決定が撤回されていた。JPモルガンは決定の理由を明かしておらず、ファンドの広報担当者はコメントを控えた。
JPモルガンは書簡の中で、「簡単な決定ではなく、多くの要因が働いた」と説明。資金の大半は年内に投資家に返還するよう目指すという。


JPモルガンは言わずと知れた楽観派、強気派。何かしらのリスクポジションが、清算せざるを得ない状況へ追い込んだのでしょう。

トルコの金融危機による打撃を8月に被らなかった新興市場ファンドはほとんどなかった。トルコ危機は急速に他の新興市場に広がり、ブラックロックパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)などのファンドは3週間で5%を超える損失を被った。現地通貨建て債券ファンドの8月の平均成績はマイナス2.1%で世界最悪だった。
パインブリッジ・インベストメンツのファンドマネジャーは「誰もがトルコを巡るリスクを抑え込もうとしたが、トルコ資産がこれほど短期にこれほど大きく値下がりするとは誰も予想できなかった。このような環境では多くの投資家が損失を被る。トルコ資産への投資家の戻りは遅いだろう」と話した。
ブラックロック新興市場債責任者は「トルコ通貨の前代未聞の相場急落で、弊社の現地通貨建て新興市場債ファンドはアンダーパフォームした。トルコへのエクスポージャーは「変化の何らかの兆候が明白に表れるまで縮小した状態を続ける」という。

金融のプロフェッショナル集団でも、リスク運用で損を出す。
「ボタンのかけ違い」で、いとも簡単に崩れ出す。
新興国市場以外でも、米国債のロング派とショート派の生き残り合戦が繰り広げられている。
世界金融が揺らぎ始めているとしか見えませんがねぇ。