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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

サプライズ相場 「武力戦争」

★ シリアを巡る米露対立鮮明  露同盟国はトルコ・イラン

ロシアのアレクサンドル・ザシプキン駐レバノン大使が、地元テレビ番組に対し、「米国のシリア攻撃があれば、ミサイルは撃墜される」と語ったことを受け、トランプは自身のツイッターで「ロシアはシリアに向けて発射されたいかなるミサイルも撃ち落とすと言っている。ロシアよ、準備しろ。ミサイルが飛んでいくぞ」と口撃で応戦。「口撃」が本当の「攻撃」に変わるのかどうか。
トランプ米大統領の異例の攻撃予告に対し、ロシアは反撃する構えを見せており、報復の連鎖で国際情勢が緊迫化する恐れが出ている。
尚、先般4月4日、ロシア、トルコ、イランの首脳会談がトルコの首都アンカラで開かれ、シリア情勢の安定に向けて協力を深めることで一致した。露同盟に、はっきりとトルコが加わった。ロシアやイランと同様、トルコが西側先進諸国との関係や、国際社会での立場が微妙になっている。

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★ 南シナ海の領有権争いにロシアが乱入

南シナ海は豊富な漁業資源に恵まれ、航路として重要なだけでなく、海底に豊富な天然資源が埋蔵されているという期待もある。このため、ベトナム、中国、マレーシア、ブルネイ、フィリピン、台湾がそれぞれに領有権を主張している。
なかでも中国は、南沙(スプラトリー)諸島に人工島を建設して軍備施設の整備を進める強引さで、国際社会から非難を浴びている。これに対抗して、米軍は中国の人工島周辺で「航行の自由作戦」を展開して警戒している。
ベトナムは中国と対立、軍事協力を米国ではなくロシアに求めた。ベトナムベトナム戦争のころからロシア(当時の旧ソ連)の軍事支援を受けてきた。両国の軍事関係で重要なのは海軍で、今年2月、ロシアは2隻のゲパルト型警備艦ベトナム海軍に引き渡した。2011年に引き渡した同型艦2隻に続くもので、総額3億5000万ドルの供与契約の一部となる。
ベトナムとの軍事関係強化によってロシアは、領有権争いが激しさを増す南シナ海に直接出ていくことができるようになった。南シナ海の領有権と直接関係のないロシアが新たに首を突っ込んできたということです。ロシアが東南アジアを有力な武器輸出先と見ているのは明らかで、なかでもベトナムラオスに関しては、独裁的な政権同士の絆を築こうとしているようにみえます。
では、米国はというと、4月11日にこのブログで「核弾頭ボルトン氏」と題して記述したのですが、台湾との関係強化で中国征伐に打って出ることが明らかです。オバマ前政権下でも米台間の軍事交流・協力の強化を支持する方向であったが、トランプによって、いや大統領補佐官(安全保障担当)ボルトンによって、台湾は対中国の軍事重要拠点としていきます。
トランプが昨年12月に署名して成立した「2018年版国防授権法」では「米海軍の艦船を高雄など台湾の港に定期的に寄港させること」とともに「水中戦での攻撃能力向上を目指す台湾への技術支援をすること」も定めている。
4月8日付の産経新聞が1面トップ記事で、台湾が進める潜水艦の自主建造について、米国のトランプ政権が米企業に台湾側との商談を許可したことを報じた。台湾側の最大の関心事は潜水艦で、台湾が保有する4隻はいずれも老朽化が進んでいる。
でも、潜水艦なら、やっぱニッポンでしょ。海上自衛隊にとって10隻目となる、そうりゅう型潜水艦の進水式が昨年に行われました。そうりゅう型潜水艦は長い潜航時間を実現すると同時に、非常に高い静粛性による高いステルス性を持ち、日本が世界に誇る最新潜水艦だと評価されています。中国の保有する型遅れの潜水艦とはワケが違います。中国の巨大空母だろうが、巨大戦艦だろうが、高いステルス性で気づかれずに接近し、空母戦艦の船底にミサイルを打ち込んでしまえば、「はい、それまでよ」。


さぁて、シリアを巡る中東軍事情勢、南シナ海を巡る領有権争いと、外国為替相場も大きく変動しそうです。いわゆるサプライズ相場は、誰しもわからなかったからサプライズなんですよね。
相場のテクニカル分析でレ-ト推移グラフに線を引っぱって相場を語るような人たちが次々と消える、そんな2018年、2019年になるのかも知れません。