fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

クラッシュ相場には程遠いが

ドル円軟調。ダウ先物が900ドル超下落したことなどを受けてリスク回避目的の円買い・ドル売りが先行。一時110.5円と日通し安値を付けた。

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新型コロナウイルスの感染が国境を越えて拡大を続け、経済的影響に対する懸念が強まる中、トレーダーらは最悪の事態に備えつつある。
24日の金融市場では米国債を買い求める動きが強まり、10年債利回りは一時11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.36%と、2016年以来の低水準。過去最低まであと5bpに迫った。フェデラルファンド(FF)金利先物市場では年内金融緩和の予想が強まっており、FF金利が年末までに1%程度になるとの見方を織り込んでいる。

ブルームバーグ
欧州では、昨年10月以来初めてドイツ国債イールドカーブ(利回り曲線)全体がマイナス圏となった。株式市場でも世界の主要指数が軒並み大きく下落している。
他の債券市場も打撃を受けており、特にイタリア国債は深刻だ。借り入れコストが急上昇し、ギリシャを上回った。イタリアでは新型ウイルスの流行を受けて、ミラノ近郊の5万人が住む地域を政府が封鎖。同国では新型ウイルスの感染者数が約150人に増えている。
みずほインターナショナルの欧州金利戦略責任者、ピーター・チャットウェル氏は「独国債や米国債などで見られる動きは全て理にかなっている。今や新型コロナウイルスは中国の外で大きな影響を及ぼしているからだ」と分析。「特にイタリア国債への影響は顕著で、新型ウイルス感染拡大のホットスポットが中国からずっと離れた場所で見つかりつつあることを示している」と述べた。