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英国雇用統計発表を前に

本日、英国の雇用統計が発表される。

英国 平均賃金(含ボーナス)
7月度市場予想 +3.7%

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個人的には、平均賃金は+3.7%に届かずと観る。
雇用者数では確かに大きな悪化は観られない。不思議に思うところではある。
実は、雇用の『量』では大きな変化が無くても、雇用の『質』では大きな変化が起きている。

 

ロイター
英求人雇用連盟(REC)と会計事務所KPMGが公表した月次調査によると、人材紹介会社を通じた英企業の正社員採用数が8月に過去3年を超す期間で最も大幅な減少率を記録した。欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感の高まりを受けた。
正規採用を先送りする企業の姿勢を反映し、正社員採用数は6カ月連続で減少。臨時社員の採用数は増加したが、伸び率は約6年ぶりの低水準に近かった。
KPMGのジェームズ・スチュワート氏は「ブレグジット(英のEU離脱)を巡る不透明感が引き続き労働市場に悪影響を及ぼしている」と述べた。
8月の求人数は増加したが、2012年1月以来の低い伸びとなった。 正社員の初任給は16年12月以来の低い伸びにとどまった。

 

これが、まだ英雇用は順調だと誤解されている元だと思われる。実際、英企業はアルバイトや有期雇用で解雇や雇止めできる手段を講じているわけです。

本日の英国雇用統計の発表後、ポンドは下落と観る。