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キウイ0.5%の利下げ

ロイター
ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は7日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を50ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低の1.00%とした。
市場の予想以上の大幅な利下げとなり、発表を受けてNZドルは2016年初め以来の安値を付けた。
景気リスクの高まりを背景に、中銀は低金利を長期間維持する姿勢も示した。
世界各国の中銀が急速な景気減速の回避に腐心する中、市場は一段の利下げが必要になるとみている。
エストパックのNZチーフエコノミストは「驚くべき決定だ」とし、NZ中銀が金利を50bp引き下げたケースは今回を除いて3回しかないと指摘した。
その上で「中銀はきょうの決定で先手を打とうとしているようだ」と述べ、「(金融政策)委員会の明確な利下げの意思や、近く一段の景気の弱さが想定されるとのわれわれの見方を踏まえると、11月に25bpの追加利下げがあるだろう」との見方を示した。
中銀金融政策委員会は声明で「雇用とインフレの目標を引き続き達成するため、OCRの引き下げが必要との見解で委員会は一致した」と説明。「国内総生産(GDP)の伸びはここ1年で減速し、成長に対する逆風は強まっている。追加の金融刺激策を講じなければ、雇用とインフレはわれわれの目標と比較して軟化する可能性が高い」との見方を示した。
NZ中銀は5月に25bpの利下げを実施。ロイター調査では今回も25bpの利下げが予想されていた。
併せて公表された議事要旨によると、中銀は政策金利を25bp引き下げて緩和バイアスについてコミュニケーションを取ることと、今回金利を50bp引き下げること双方の利点を議論し、最終的に全会一致で50bpの利下げを決定した。
市場が少なくともあと1回の利下げを織り込む中、2年債利回りは0.81%に低下した。
中銀が声明と一緒に公表した見通しでは、年末までに3分の1程度の確率で追加緩和があり、2021年終盤まで利上げはないとの予想が示されている。低金利が長期間続くとの見通しを示した格好だ。
オア総裁は記者会見で、景気支援のためマイナス金利を導入する可能性に言及し、「マイナス金利が必要になるというのは、十分に可能性の範囲内だ」と述べた。ただ、今回50bpの利下げに踏み切ったことで、マイナス金利導入が必要になる可能性は低下したとの見方を示した。また、NZの政策にとって最大の課題は、世界の金利がいかに低いかという点であると述べた。
シティのエコノミスト、ジョシュ・ウィリアムソン氏は「攻撃は最大の防御なりだ」とし、「委員会のメンバーは世界経済の逆風や、貿易を通じた国内経済への影響に対する懸念を強めている」と指摘した。


まぁ、キウイの経済指標を観る限り、0.5%の利下げも当然かと思います。
また、世界的な利下げ、金融緩和によって、日本円が強含むのも当然だと思います。
米国もあと1%の利下げ余地があると見込まれ、消去法的な円の強さが示されるのでしょう。