fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

注目される欧州議会選挙

欧州議会選挙は26日、最終日を迎え、21か国で投票が行われています。選挙結果はEUの今後の政策を左右するだけに、支持を伸ばしているEUに懐疑的な勢力がどこまで議席を増やすかが焦点です。
投票は28の加盟国ごとに実施され、最終日の26日、ドイツやフランス、イタリアなど21か国で投票が行われています。
議会選挙は5年に1度行われ、加盟国から合わせて751人の議員が選ばれます。
今回は、EUが進めてきた統合の是非を問う節目の選挙となります。
議会は現在、EUの統合を支持する中道の2つの会派が合わせて400議席と、過半数を維持しているためEUは安定して政策を進めてきました。
しかし複数のメディアの最新の予測によりますと、今回は両会派合わせても過半数に届かない見通しです。
一方、国の主権の回復などを目指すEUに懐疑的な勢力は各国で支持を伸ばしていて、合わせると全議席の3分の1を獲得する勢いです。
こうした勢力が、EUの政策決定に大きな役割を担う議会で大幅に議席を伸ばせば、貿易や移民・難民をめぐる政策などが停滞する可能性があるだけにどこまで議席を増やすかが焦点です。
今回の議会選挙では、フランスでもに懐疑的な政党が議席を増やす勢いです。
今月24日に発表された世論調査では、自国第1を唱え、移民の規制を訴える極右政党の「国民連合」が支持率で24.5%と、政権与党の「共和国前進」を上回り、トップに立っています。マクロン大統領が率いる政権与党の支持は伸び悩んでいます。
イタリアでは、反移民を掲げEU懐疑派勢力の結集を目指すサルビーニ内相が率いる右派政党「同盟」が大きく躍進する見通しです。
さぁて、投票結果に注目です。