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企業の対英投資低迷

欧州連合(EU)離脱をめぐり不透明感が広がる英国で、企業投資が萎縮し経済成長に深刻な影響を与えるとの予測が出ている。
中央銀行イングランド銀行(BOE)は3月の金融政策委員会で、EU離脱をめぐる先行き不透明感から企業投資が6~14%低くなっている可能性があると分析した。
BOEは2019年の国内総生産(GDP)成長率について、10年ぶりの低水準にとどまると予測している。企業投資の低下傾向が続けば、成長率が大幅に低下することは免れない。
日産自動車は高級車ブランド「インフィニティ」2車種の英工場での生産を19年半ばに終了すると発表した。主力車種の生産計画も撤回。ホンダが21年に英国での生産から撤退することを決めたほか、トヨタ自動車は23年ごろにも英国内の生産をやめる可能性を明らかにしている。(共同)

先週のEU首脳会議を経て、「合意なき離脱」を含む決断の期限が4月12日に先送りされた。これに伴い、メイ英首相は政治生命を懸けた闘いに1週間を費やすことになりそうだ。
事情に詳しい複数の関係者によれば、メイ首相は退陣する日時を具体的に示すよう閣内から圧力にさらされており、首相がEUと取り決めた離脱合意案への支持獲得にそれが役立つと主張する向きもある。
メイ首相は、2度にわたり大差で否決された離脱案を今週再び下院の採決に付すチャンスに望みを託しているが、与党保守党内の離脱強硬派から十分な支持取り付けを目指す動きは引き続き難航している。
週明けの閣議は緊迫する可能性が高く、27日の立法議案の主導権を一般議員に認める案の下院採決が25日中に行われる予定。可決されれば、2回目の国民投票からEUとの関税同盟への残留、離脱撤回に至るさまざまな選択肢への支持表明の機会が議員らに与えられることになる。
メイ首相と複数の閣僚らは24日、ロンドン郊外の首相別邸「チェッカーズ」で、ジョンソン前外相やジェイコブ・リースモッグ議員など欧州懐疑派の主要議員らと会談。英紙テレグラフによれば、自らの離脱案を支持する議員の数が得られると「確信」する場合のみ、首相は退陣に向けた行程表を提出する用意があると政府関係者が示唆した。閣僚らの間では、離脱プロセスを完了に導く管理内閣の暫定首相候補として、首相側近のデービッド・リディントン下院議員と離脱推進派の中心人物、ゴーブ環境・食料・農村相の名前が挙がっているという。(ブルームバーグ