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「合意なき離脱」  リスクではなく事実へと変わりつつある

FNN.jpプライムオンライン
EU(ヨーロッパ連合)離脱をめぐって混迷極めるイギリスで今、メイ首相が頭を悩ませているある人物がいる。それが、イギリス議会下院のバーコウ議長だ。
個性派の議長が今、EU離脱の重要な鍵を握っているそう。
イギリス議会にとどろく「オーダー」、「静粛に!」の声。
EU離脱に関する審議で大荒れが続くイギリス議会だが、その火消し役を務めているのが、名物議長のジョン・バーコウ下院議長。
トレードマークは、ド派手なネクタイ。
この日は、白の光沢のある生地に、青と白の花びら柄。
別の日には、ピンクの生地に、巨大な花びらがあしらわれていた。
とにかく派手、派手、派手。
議長歴10年のベテランで、抑揚をつけた独特の言い回しを駆使し、やじを飛ばす議員たちを黙らせる。
こうした中、バーコウ議長が見せたのは、イギリスの未来を左右する決断だった。
EU離脱の予定日が29日に迫る中、イギリスのメイ首相は20日、離脱を6月末まで延期するようEU側に要請。
これに対し、EUのトゥスク大統領は、メイ首相に離脱合意案の議会承認を求めた。
離脱合意案は、これまでに2回否決。
メイ首相は、3度目の正直と、20日までの離脱合意案の議会承認を目指していた。
そこに立ちはだかったのが、バーコウ議長。
バーコウ議長は18日、「政府が離脱案の採決を行うことができないのは、先週149票で否決されたものと同じ採決を再び求めているからだ」と述べ、1604年に作られたイギリス議会の慣習を理由に、離脱案の採決を止めた。
イギリス議会にくわしい早稲田大学・中村英俊准教授は、「決して破天荒で、またメイ首相への単なる反対の姿勢を示すためにやっているわけではない。同じこと(採決)を繰り返すのは、熟議には当たらないというふうに考えているんじゃないかと思う。イギリスは、まだ慣習法が強く、生きているというか尊重される国なので、議長という立場からは、うまいやり方をしているんだろうと思う」と話した。

現在のままでは、29日にEU離脱を迎えるイギリス。「合意なき離脱」となる可能性は高まっている。
紆余曲折あったものの、英国の思う通りに離脱できるというのがそもそも虫が良すぎるのでしょう。

英国のメイ首相は20日、EUのトゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)に書簡を送り、現状で3月29日となっている離脱日を6月末まで延期することを認めるよう要請した。
これに対しEU側では、延期に応じる条件として、英下院での離脱協定案可決を求める声が強い。英下院が離脱協定案に同意するなら、離脱の延期を決定できるとし、延期を認めるかどうかは英下院の採決結果次第だとの考えを示した。
離脱日を延期するには、英国を除くEU加盟27か国すべての同意が必要となる。フランスのルドリアン外相は20日、「メイ首相が信頼できる提案をできなければ、延期の要請は受け入れられない」との立場を表明した。

しかし、時間稼ぎの延命策が発表された。
英のEU離脱延期期日、4月と5月に設定
 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)首脳会議は21日、英国に対し、下院がEU離脱合意案を可決すれば5月22日まで、可決できなければ4月12日までの離脱期日延長を認めることで合意した。
 
グダグダのEU離脱。いい加減、白黒つけてもらいたいっものです。