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株のコンピュ-タ売買は不況を示唆

ブル-ムバ-グ
ウォール街有数の株式弱気派として知られる米銀モルガン・スタンレーの米国株チーフストラテジスト、マイク・ウィルソン氏は2019年の金融市場について18年と同じような展望を持っている。昨年の同氏の見通しは全ての予測の中で群を抜いていた。同氏は昨年、金利が上昇し、グローバル経済が同時成長といえない状況となる中で、金融資産が一連の打撃を被る「弱気相場の進行」をはっきり見通した。実際のところ、新興国市場の混乱に続き米株がハイテク主導で値崩れし、クレジット市場にも売りが波及しており、まさに予想通りの展開となった。
米国では減税の好影響が徐々に失われ、グローバル経済の成長が鈍化するのに伴い、S&P500種構成企業の増益率が18年の23%から19年には4.3%に鈍化するという見通しが、ウィルソン氏の慎重な見方の背景にある。S&P500種構成企業の1株利益の伸びが2四半期連続で前年同期比マイナスになる確率が50%を超えると同氏は考えている。


CNNは、投資銀行BライリーFBRのチーフ市場ストラテジストの話として、「大抵は市場取引の50~60%をコンピューターが行っている」と伝えている。「株価が乱高下しているときは、コンピューターによる売買が90%を超えている」という。
株取引の大半がコンピューターによって行われているから、実際には何が株価を上下させているのか、誰も理解していないのだということが分かる。
金利の逆イールドは、景気後退の予兆とされる。だが、これによって、不況になる時期を見通せるというものではない。2006年初めに逆イールドになったときには、実際に不景気になったのは約2年後だった。景気後退期には通常、株価は低迷する。恐らくコンピューターは、不況を見越して株を売っているのだろう。

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