fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

ショックは2度繰り返される?

ポンド/円の下落相場入りについて、個人的な別な角度から観た推測です。
ショックは2度繰り返されるという仮説です。

ポンド/円 推移

日付        最高値  最安値   下落期間  
2007年7月   251.11   239.07  
2009年1月   141.56   118.86   1年6ヶ月   第一次金融ショック(序章)
(安堵期間を経て)
2009年8月   163.02   149.99  
2011年9月   125.32   116.80   2年1ヶ月   第二次金融ショック(本番)


2015年6月   195.85   188.53  
2016年10月  132.19   124.68   1年4ヶ月    第一次ブレグジットショック
(安堵期間を経て)
2018年2月   156.58   146.69             第二次ブレグジットショック
2019年6月?         117.44 ⇒ 1年4ヶ月   -39.145  -25%
                     109.61  ⇒ 1年4ヶ月   -46.974  -30%
                          101.78  ⇒ 1年4ヶ月   -54.803  -35%


前回の金融危機、金融ショックは、大きな波が2つありました。第一次金融ショックでは、潰れる、また潰せる銀行はどこまでなのか?という問いかけに対して、規模のそれほど大きくない銀行までだろうという勝手な推測だったものが、まさかリ-マンブラザ-ズクラスでも潰す(潰した)という衝撃。
第二次金融ショックは、バンクオブアメリカ、ゴ-ルドマンサックス、シティバンクなど、大小規模を問わず銀行という銀行がすべて潰れるぞという衝撃。
言い換えれば、第一次は「このあたりでヤマ場も過ぎた」という思い込みが、第二次の「まさか、こんなことに、これが事実、現実か」という想定外の衝撃に発展。

今回の英国で言えば、第一次ブレグジットショックというのは、EU離脱が決まったというイメ-ジ先行で、英国に実害がまだ及んでいない時期の衝撃です。
これからの第二次ブレグジットショックは、英国に実害が及ぶであろうリスクも精査されるが、それでも想定外の負の連鎖、負の清算に見舞われる衝撃ということになります。

ショックによる下げ相場というのは、始まりは当然、悪材料の出現です。それに呼応して下げ相場になりますが、市場はどこかで勝手に線引きした想定内までの悲観しか織り込みません。それが、第一次です。ところが現実は、想定内の悲観では治まらず、想定外の悪材料が出るのが常で、それが第二次です。
さて、今回のブレグジットショックは第二次があるかどうか。