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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

4月の米消費者物価指数(CPI)急低下

4月の米消費者物価指数(CPI)

コアCPIは前月比0.4%低下
1957年の統計開始後で最大のマイナス
前年同月比では1.4%上昇

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総合CPIは前月比0.8%低下
ガソリン価格が20.6%急落
前年同月比では0.3%上昇

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市場では2Qで0.5%上昇と見込んでいたため、4月度の0.3%上昇というのは予想以上の低下。

為替相場では今のところ大きな動きはない。ただ、経験則上、米国のインフレ低下デフレ化はドル高(対円を除く)に作用するので、今後の相場に注目したい。

為替相場は、米CPIの発表を受けて、ポンドやキャンドルが売られている。
ポンドについては、明日発表されるGDP統計の弱さを予想する筋が増えてきていると思われる。
また、英国の新型コロナ感染症死者は3万8000人と、ついにイタリアを抜き欧州諸国で最悪となった。
ウイルスの感染者の数もスペイン同等て、米国に次ぐ感染大国となっている。

 

ブル-ムバ-グ
マッキンゼーから12日公表された調査によると、ロックダウンの間に約760万人の労働者が勤務時間短縮や一時帰休、解雇などの目に遭った。このうち、ほぼ半分は全国最低賃金の目標値を下回る時給10ポンド以下(約1330円)の雇用だった。
マッキンゼーの経済・調査担当ディレクター、テラ・アラス氏は「影響を緩和できない限り、今回の危機で不均衡は拡大するしかないだろう」とバーチャル形式の記者会見で発言。「これは公衆衛生の危機だが、経済的な影響は甚大だ。不均衡が著しく拡大するリスクをわれわれは今、目の当たりにしている」と述べた。

 

今、米国の雇用破壊に注目されているが、いずれ英国の雇用破壊に注目が移るでしょう。「英国がEUを離脱してくれて良かった」と、欧州本土がそう思うようになるのかも知れません。