製造業PMI・消費者信頼感指標から観るEUR/USD相場
製造業PMI
1Q 2Q 3Q 4Q
豪 州 53.70 33 40 42
カナダ 46.10 45 49 51
中 国 50.10 42 49 50
ユーロ 44.50 42 46 50
ドイツ 45.40 44 48 50
日 本 44.20 45 48 50
南 ア 48.10 40 44 47
トルコ 48.10 42 47 49
英 国 47.80 43 49 50
米 国 48.50 42 44 47
各国の製造業PMIが出揃った。1Qは3月実績値、2Q以降は現在の市場コンセンサス(予測値)です。
ご覧の通り、3月度は日本の製造業PMIが世界最低である。ある意味、製造業PMIだけを観れば円安になってもおかしくはない結果となっている。
1Qの実績結果を受けて、市場が予測する2Q(6月)予測値では、日本が改善し、カナダとともに最高(と言っても50割れだが)となり、オ-ストラリアが最悪、次いで南アフリカが落ち込むものと観られている。
私fxdondonから観て、ユ-ロ圏の2Q(6月)予測値には違和感があります。
米国が今後大きく落ち込むことに違和感がないが、ユ-ロ圏が3月実績から6月迄にそれほど落ち込まないと観られていることに違和感があるのです。
また、3月実績では世界最高だったオ-ストラリアPMIが、6月迄には世界最低にまで落ち込むと観られているが、同じ資源国の括りで言えばカナダPMIがそれほど落ち込まないというのにも違和感がある。
あくまで製造業PMIの観方だけではあるが、ユ-ロ圏とカナダは過大評価、オ-ストラリアはもしかしたら過小評価されていると、私fxdondonは観ています。
ユ-ロ圏製造業PMIとEUR/USD相場の関連性であるが、大きな流れとしては相関関係にある。もし、ユ-ロ圏製造業PMIが過大評価で楽観的に観られていたとすれば、今後のユ-ロ圏製造業PMIが市場予測を下回ると、ユ-ロは対米ドルで下落する余地は大きいと言えます。
また、別件で採りあげようと思っていたのが、消費者信頼感指数から観る為替相場です。
ユ-ロ圏消費者信頼感指数とEUR/USDの推移ですが、こちらも大きな流れで一致します。
ここから読み取れることは、3月度のユ-ロ圏消費者信頼感指数の大きな落ち込みに対してEUR/USDでEURが下げきっていない、ある意味ユ-ロがまだまだ過大評価されているということです。
あくまで、製造業PMIと消費者信頼感指数という2つの指標から観たEUR/USDの動きですが、現在EURは過大評価USD過小評価、つまりユ-ロの下落余地は大きいものと推測できます。
今回の『次元の違う危機』において、ユ-ロと米ドルの等価(パリティ)もありかなぁ、なんて思う次第です。