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英国 今度こそEU離脱へ

サンケイ
【ロンドン=板東和正】英国の欧州連合(EU)離脱が主な争点となる英総選挙に向けて、ジョンソン首相は16日、英紙テレグラフのインタビューに応じ、与党保守党から出馬する全ての候補者が自身の離脱方針を支持する方針だと表明した。保守党の立候補者数は全政党の中で最多の635人。候補者の結束を強調することで、確実な離脱の実現を有権者に印象づける狙いとみられる。
 総選挙の投開票は12月12日。保守党は選挙活動で、ジョンソン氏がEUと合意した離脱協定案での離脱に国民の理解を求めている。ジョンソン氏はインタビューで、「保守党が過半数議席を獲得した場合、党の全ての立候補者は議会で協定案に賛成票を投じると誓約した」と述べた。
 保守党の議席は現在、英下院(定数650)で過半数に満たず、少数与党の立場にある。さらにこれまで複数の保守党議員がジョンソン氏の強硬な離脱路線に反発しており、過半数の賛成が必要な協定案の可決における障害になっていた。
 総選挙では立候補の受け付けが14日に締め切られ、全650選挙区の候補者の顔触れが出そろった。英BBC放送によると、離脱の是非を問う国民投票の再実施を提案する最大野党・労働党からは保守党に次いで多い632人が立候補。EU残留を訴える野党「自由民主党」は611人を擁立し、3番目に多かった。
 一方、早期のEU離脱を訴える新党「離脱党」は候補者を275人に抑えた。同党のファラージ党首は、離脱派の票が分散することを防ぐために、前回の総選挙で保守党が勝利した選挙区で候補者を擁立しない方針を表明していた。
 英調査会社ユーガブによると、15日時点で保守党の支持率は45%で、2位の労働党(28%)を17ポイント引き離している。