ポンド上昇は続かない？

英国では労働党などの主要野党は27日に幹部会合を開き、英経済に混乱を及ぼすEUからの「合意なき離脱」を阻止する法案を議会に提出することで合意した。EUと合意がなくても10月末に離脱すると強弁し続けるジョンソン首相の方針を封じようと動き出しています。
法案は10月末の離脱時期の延期をEUに申請するよう、首相に義務付ける内容になる見通しだという。
このニュ－スでポンドは買い戻された。
しかし、ジョンソン首相はEU側との妥協点を模索しつつも、折り合えなければ合意なしで10月末に離脱する構えを崩していない。野党が法案を出した場合にジョンソン政権が議会を閉会し、法案を審議させない奇策に出る可能性も取り沙汰されている。
また、テレ朝ニュ－スでも報じられたように、英ブレグジット党が総選挙に600人以上候補者を擁立すると意気込んでいます。離脱強硬派のブレグジット党は、その勢力を拡大させています。

EU議会選挙では離脱を巡る混乱から保守党や労働党など既存の政党から支持が離れる傾向がみられ、総選挙でもブレグジット党が台風の目となるか注目が集まっています。 

別件

英BRC店頭価格指数は、英小売協会（BRC）に属する民間の小売店の店頭価格の増減を測定したもの。一般的に購入されている500商品の価格を調べ、月次で公表している。
この数値が高いほどインフレへの影響が強くなるとされるが、インフレ圧力が低下していることが確認できる。

BRC店頭価格指数
結果　-0.4%　　前回　-0.1%