fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

「ブレグジットはリーマンショックに匹敵し得るグローバル経済の最大リスク」 ソシエテ・ジェネラルのスマギ会長

「短期的には、2008年のリーマンショックに匹敵し得るグローバル経済の最大リスクは、英国が条件に関する合意の批准をしないままEUから離脱することだ」。ソシエテ・ジェネラルのロレンツォ・ビニ・スマギ会長はリア・ノーボスチの取材に応じ、このように述べた。
ビニ・スマギ会長は、「グローバル経済にいくつかのリスクが存在する。短期的にはその中で最大のものが、ブレグジット(英国のEU離脱)だ。なぜなら世界経済に与える影響がどれほどのものか、予測が難しいからだ。ファンダメンタルズへの精神的影響、景気への影響は非常に強いかもしれない。金融市場への影響も同じく大変破壊的だろう、過去の例では例えば2008年のリーマンブラザーズのように。大変注意深く、このプロセスを見守っていかなければならない」と語った。
ブレクジットの文脈でリーマンショックの話が出たことに関連し、英国の「強硬的な」EU離脱による精神的・経済的効果は、本当にリーマンショックと同じくらい強いのか、という質問に対してビニ・スマギ氏は、「予測が大変難しい。人々が職を失い、銀行の行列に並ぶテレビの映像を覚えているかい。あれは本当に投資家の気分に影響を与えた」と答えた。
「今後英国で、人びとが移動する際や店で食品を探すのに何らかの困難が生じるとしたら、今日のグローバルメディアの環境では、グローバル経済、実質経済、同様に金融セクターにも影響する可能性がある」とビニ・スマギ氏は続けた。
英国はEUから10月31日に離脱予定だが、英国議会は、EUとの合意案が10月19日までに承認されない場合、合意なき離脱を防止する法を採択した。その場合、英国はEU離脱期限の延期を申請しなければならない。
しかし、その申請に応じ、延期するかどうかはEUが決定権を持つ。