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欧州議会選 開票始まる “EU懐疑派”議席増へ

欧州議会選挙は開票作業が進んでいます。欧州議会が発表した獲得議席の予測では国の主権の回復などを目指すEUに懐疑的な勢力は前回より議席を増やす一方で統合を支持する中道の2つの会派は大幅に議席を減らして、両会派あわせても過半数に届かない見通しです。
28の加盟国ごとに行われていた議会選挙は最終日の26日、21か国で投票が行われ、開票作業が進んでいます。
欧州議会は日本時間の午前6時ごろ、これまでの出口調査をもとに議会の会派ごとの獲得議席の予測を発表しました。
それによりますと、全751議席のうちフランスで極右政党の「国民連合」が首位になる見通しのほか、イタリアでも右派政党の「同盟」が大きく躍進することが伝えられるなど、EUに懐疑的な勢力が議席を増やす見通しです。
一方で、EUの統合を支持する中道の2つの会派はともに大幅に議席を減らし、今の選挙制度が始まった1979年以来初めて、両会派あわせても過半数に届かない見通しです。
その場合、議会の審議は難航し、貿易や移民・難民の受け入れなどをめぐる重要な政策が停滞する可能性があり、EUに懐疑的な勢力が最終的にどこまで議席を増やすかが焦点です。
今回の選挙では投票率が前回を大幅に上回る見通しで、有権者の関心の高さをうかがわせています。