fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

今夜の為替相場

メイ英首相が退陣スケジュールを6月に発表するという報道がなされた後、ポンドは下落した。
離脱協定法案の審議と採決は6月第1週に行われるが、可決される見込みはないでしょう。
EU離脱に対する保守党の現在の情勢を考慮すると、合意無き離脱に反対するブレグジット推進派がメイ首相の後釜に座ることになるように思えます。
また、ポンドが下落した理由としては、合意なき離脱もやむなしとする強行離脱派のボリス・ジョンソン前外相が出馬に意欲を示したことが挙げられる。引っ込んでいればいいものの、しゃしゃり出てきたから困ったもんです。
まぁ、ポンド悲観派にとっては好材料となるが。

さて、今夜の注目材料。
●17:30 英 消費者物価指数(CPI、4月)/小売物価指数(4月)/生産者物価指数(PPI、4月)
●27:00 米 FOMC議事要旨

2019年のFRBが資産縮小(バランスシート縮小)をどう進めるのか?に注目です。
今回のFOMC議事要旨は利下げについて語れることはないでしょうが、FRBのバランスシート縮小について触れてくるのかが個人的には注目です。
FRBバランスシート縮小はドル高要因ですが、縮小停止はドル安要因。
FRBのバランスシートは2008年10月からの量的緩和により0.8兆ドルから4.5兆ドルまで拡大しました。
その後、バランスシート縮小は米国債300億ドル+MBS 200億ドル=合計500億ドルを毎月減少させています。

FRB資産規模  4兆ドルを割り込みました。
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バランスシート縮小は金融引き締め効果によりインフレ率が低下し米国の実質金利が上昇すると考えられています。よって、ドル高円安が進んでいました。
逆にバランスシート縮小の停止は実質金利を下げることになり、ドル安円高が進みます。短期のドル円レートは日米実質金利差に影響されるケースがありますので、バランスシート縮小の停止を示唆するのかどうか。
なお、トランプ大統領FRBに対し、資産縮小の停止を呼び掛けていますが、FRBにおいて判断材料にはならないでしょうね。