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米国の利下げ観測

ウォ-ルストリ-トジャ-ナル
米連邦準備制度理事会FRB)当局者の間で、利下げに踏み切る場合の条件についての議論が出始めた。経済成長は悪化していなくてもインフレ率が低下するシナリオなどが想定されている。
そうしたシナリオが実現する可能性は特に高いと見られているわけではない。利下げが差し迫っている、あるいは次回の連邦公開市場委員会FOMC)でそれが検討されるということでもない。ただ、利下げに踏み切る条件については、最近のインタビューや講演などで話題に上るようになってきた。

ブル-ムバ-グ
2019年の米利下げについての確信がますます広がっているのがフェデラルファンド(FF)金利先物市場だ。今や、1回の利下げはほぼ確実視されている。
しかし、インフレ連動米国債(TIPS)のトレーダーからのメッセージはそれどころではない。TIPS市場の動向は、金融当局のインフレ目標を達成するには劇的な行動が必要だと示唆している。
連邦準備制度インフレ目標は2%。しかし、元ブラックロックのマネージングディレクター、マーティン・ヘガティー氏によれば、プレークイーブンレートはインフレ率が今後5年間1.4%前後で推移するとの予想を示している。
「市場は年内に1回の利下げを織り込んでいるが、TIPS市場が示唆するインフレ見通しが正しいなら、もっと多くの利下げが必要だ」と、現在はガーダ・キャピタル・パートナーズでインフレ市場を専門に債券ポートフォリオマネージャーを務める同氏が述べた。
FF金利先物市場は現在、今年0.25ポイント強の利下げを見込んでいるが、インフレ市場の見積もりによれば、最大0.75ポイントの利下げが必要かもしれないとヘガティー氏は話している。