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米国の労働者不足はブル-カラ-だけ

ブル-ムバ-グ
足元の米国労働市場がほぼ完全雇用に近い米国で、単純労働や低賃金サービスに従事するブルーカラーの職種が極端な人手不足に陥っている。労働需給の逼迫はブルーカラーの賃金を引き上げ、長年隔たりがあったホワイトカラーとの所得格差の縮小、女性のブルーカラー現場への進出を促す労働市場の構造変化につながっている。米民間調査機関コンファレンスボード(CB)の最新の調査報告書でこうした実態が明らかになった。
CBによると、高等教育を受ける人が増え、ブルーカラーの職種を敬遠する傾向が強まる結果、人材供給が細り、人手不足に拍車がかかっているという。
エコノミストのフランク・スティマーズ氏とともに調査報告書を共著したCBの主任北米エコノミスト、ガド・レバノン氏は「ブルーカラー(不足)とホワイトカラー(過剰)の労働力の供給乖離(かいり)は根強く残り、2030年にかけてその差はさらに拡大するだろう」と予想する。
その場合、建設や輸送、宿泊、食品サービスなどの業種における労働コストは上昇し続ける可能性が高い。
全米50州に拠点を構える人材サービス会社ケリー・サービシズのエグゼクティブ・バイス・プレジデント、ピーター・キグリー氏は「ブルーカラー職の深刻な人手不足は非常に明白だ」と話す。
メーカーをはじめ現場の労働力が不可欠な企業は、ベビーブーマー世代のリタイアで生じる欠員を埋めるのは難しいと感じている。同氏も「そうした職種に若い人々を引き付けるのはどんどん難しくなっている」と指摘する。
障害給付受給で労働市場に参加していない数が増えていることも、経験の浅い労働者の供給逼迫をもたらしている。CBの調査報告書は、米国で鎮痛剤に処方される麻薬オピオイドの問題が大卒未満の層に集中していると指摘する。
ムーディーズ・アナリティクスの首席エコノミスト、マーク・ザンディ氏は、移民規制強化がブルーカラーの人手不足の一因で、その影響は今後も続くとみる。外国人労働者の多くは経験不足の未熟練労働者として建設業や農業などに従事している。


う~ん、トランプさんが米国に製造工場を回帰させたとしても、労働者が確保できなければどうにもなりません。本末転倒(苦笑)