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英国のGDPはフランスに抜かれる?

ロイター
監査法人プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は、英国が欧州連合(EU)から離脱する2019年に同国の経済規模が現在の世界5位から7位に転落する可能性があるとの見通しを示した。7位のインドが5位に躍進し、6位のフランスは同ランクを維持する見込みという。
2019年の英国の成長率は、3月に合意なき離脱を回避すると想定した場合、1.6%になると予想した。フランスは1.7%、インドは7.6%の見通し。
PwCのエコノミスト、マイク・ジェイクマン氏は「英国とフランスは経済規模の順位で常に競ってきたが、18年と同様に19年も英国の成長が抑制される見込みであることからフランスに軍配が上がりそうだ」と語った。
ランキングはドル建ての経済規模に基づいている。


ブレグジットで、英国は経済規模でフランスに抜かれるという予想です。
肝心なのは、ドル建てで観るからです。ドルに対して通貨安になる国は、ドル換算した数値は低くなります。
個人的には、英国が合意なき離脱の最悪シナリオでの経済規模予想が知りたいところですが。
さて、日本生産性本部の調査によると、日本の労働者が1時間あたりに生み出す成果(=労働生産性)は4733円で、米国の3分の2にとどまるという。
そりゃ、1ドル110円で換算すればそうなるかもしれない。では、1ドル80円で換算したらどうなりますか?そんなに変わりはしない結果になります。
この結果からは、日本の労働生産性が国際的に低いという捉え方ではなく、日本円がかなり円安水準にあるという捉え方が正しい認識です。
そのうち、イヤでも1ドル80円時代が訪れるでしょうが、その時に労働生産性を日米比較したら、日本の労働生産性は飛躍的に向上したなんて記事になるんでしょうね、きっと(苦笑)