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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

USD/JPY 1~3月期の経験則を交えて

ドル/円 1~3月期の経験則については、以前にも触れました。
米国の財政赤字拡大局面では、1月につけたドル高円安水準が年間を通しての高値となる可能性が高い。

過去3年の1~3月期 ドル/円推移
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それは、別にこの時期がリスク回避に見舞われるということではなく、米国債が売られる、米国債の買いが鈍る、そんな動きになっています。
その一つの理由として、日本企業の多くは3月度に年度末決算が行われます。業績を確定させる上において、外貨建て資産の持ち高調整が行われることが、1つの理由でしょう。
昨年の例でもわかりますが、通常、日米金利差が拡大するとドル高円安になる、そう言われます。しかし、この1~3月期はまったく逆に動きます。日米金利差が拡大すると、ドル安円高になる。いや、正しい言い方にすると、米国債を売りに出すからドル安円高になり、米国の長期金利も上がる、そんな時期にあたるのでしょう。

昨年2018年の米長期金利(米10年債利回り)とドル/円推移
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