fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

株式強気派が消えていく

ブル-ムバ-グ
ウォール街の株式強気派がまた一人、ここ最近の株安に屈した。米サンフォード・C・バーンスタインのストラテジスト、ノア・ワイスバーガー氏は約1年前に2019年のS&P500種株価指数の目標値を3150で始めたが、今は予想を2950へ引き下げた。
下方修正後の同氏の見通しは、今年の予想値である3000を下回る。現在のS&P500種が2600付近で推移していることから、今年の見通しの達成は難しそうだ。
今年初め、専門家らはS&P500種が12月までに8%上昇すると予想していた。年初からこれまでに同株価指数は3%下落。ブルームバーグがまとめたデータによると、予想との乖離は2008年の世界金融危機以降で最大となるもよう。

欧州では店舗販売からオンライン販売まで小売業者の不振が広がっている。英オンライン販売エイソスが今年のクリスマス商戦は絶望的な出足となったと述べたことから、同社の株価は急落、一時4年半ぶりの大幅安を記録した。
アマゾン・ドット・コムと競合するエイソスの低調な見通しは年末休暇を直前に控え、小売部門の弱さが広範囲に広がっていることを示す。
17日のロンドン株式市場でエイソスの株価は一時43%安を記録。時価総額14億ポンド(約2000億円)余りが吹き飛んだ。このほか英ブーフー・グループや独ザランドといったオンライン販売業者の株価も下落。店舗を持つ英マークス・アンド・スペンサー・グループも値下がりした。
ジェフリーズのクレジットアナリストは、「筋書きに逆らった展開だ。店舗販売が衰退し、オンラインに未来があるはずだったが、その筋書きは台無しとなった」と話した。
エイソスは11月の販売が「著しく悪化」したことを受け、2019年度の増収率見通しを下方修正した。英国のEU離脱を巡る混乱から景気見通しが不透明となり、消費者信頼感が押し下げられている。こうした中での大幅なディスカウントが不振を招いたと同社は指摘した。
小売業者は今年、店舗販売での落ち込みをオンライン販売で埋めることは期待できず、12月の販売が改善しなければ、年明けには業績予想の下方修正を明らかにする小売業者が増える可能性がある。