原油価格下落で、世界的にインフレが和らぐのか?
ロイター
カナダ銀行(中銀)は5日、政策金利を予想通り1.75%に据え置いた。また将来の利上げペースを巡り慎重さが増す可能性を示した。決定を受けカナダドルは下落し、来月の利上げ観測が後退した。
中銀は2%のインフレ目標達成に向け一段の金融引き締めが必要と表明。ただ、成長見通しの下方修正や最近のマクロ経済動向を踏まえ「インフレを伴わない追加の成長余地があり得る」と指摘し、経済が当初の見立てほど生産能力に近づいていない可能性を示唆した。
市場は11月時点で1月の利上げを完全に織り込んでいた。TD証券のシニア金利ストラテジスト、アンドリュー・ケルビン氏は「次の動きは利上げで間違いないが、利上げの期間は確実に伸びた。このため1月利上げの可能性は大幅に低下したとみられる」と述べた。翌日物金利スワップ(OIS)市場が織り込む1月利上げの確率は足元35.5%程度となっている。
経済が力強さを増す中、中銀は2017年7月以降、計5回の利上げを実施。金利は1.75%まで上昇しているが、依然中立とみられる2.5ー3.5%には届いていない。中銀は「インフレ目標の達成に向け政策金利を中立レンジに引き上げる必要がある」と強調した。
先行きのインフレについては、ガソリン価格の下落に伴い今後数カ月間で予想以上に和らぐ見通しとした。将来の利上げペースは消費や住宅市場、世界貿易、原油価格の動向次第で、1月9日に公表する経済見通しを作成する際、すべての当該要素を検討するとした。
カナダ銀行(中銀)は5日、政策金利を予想通り1.75%に据え置いた。また将来の利上げペースを巡り慎重さが増す可能性を示した。決定を受けカナダドルは下落し、来月の利上げ観測が後退した。
中銀は2%のインフレ目標達成に向け一段の金融引き締めが必要と表明。ただ、成長見通しの下方修正や最近のマクロ経済動向を踏まえ「インフレを伴わない追加の成長余地があり得る」と指摘し、経済が当初の見立てほど生産能力に近づいていない可能性を示唆した。
市場は11月時点で1月の利上げを完全に織り込んでいた。TD証券のシニア金利ストラテジスト、アンドリュー・ケルビン氏は「次の動きは利上げで間違いないが、利上げの期間は確実に伸びた。このため1月利上げの可能性は大幅に低下したとみられる」と述べた。翌日物金利スワップ(OIS)市場が織り込む1月利上げの確率は足元35.5%程度となっている。
経済が力強さを増す中、中銀は2017年7月以降、計5回の利上げを実施。金利は1.75%まで上昇しているが、依然中立とみられる2.5ー3.5%には届いていない。中銀は「インフレ目標の達成に向け政策金利を中立レンジに引き上げる必要がある」と強調した。
先行きのインフレについては、ガソリン価格の下落に伴い今後数カ月間で予想以上に和らぐ見通しとした。将来の利上げペースは消費や住宅市場、世界貿易、原油価格の動向次第で、1月9日に公表する経済見通しを作成する際、すべての当該要素を検討するとした。