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英国政府は合意なき離脱を甘く観ている?

ロイター
英国のバークレイ欧州連合(EU)離脱担当相は6日、来年3月までに合意なくEUを離脱する準備は整うだろうが、膨大な作業が必要になると述べた。

「合意なくEUを離脱する準備は整うだろう」って、もう離脱まで4ヶ月もないのに、他人事のようですね。
EU離脱が無秩序な離脱に至る場合、英経済は少なくとも第2次世界大戦以降で最悪の不況に陥る恐れがあると、イングランド銀行も公表したのに。
その最悪のシナリオをたどれば英国の国内総生産(GDP)は1年以内に8%縮小し、不動産価格は3割落ち込む可能性がある。金融危機の際に英GDPはピークから谷までに6%強減少したが、それ以上にもなるというのに。
また英国の信頼性が問われる事態となってポンドは急落し、イングランド銀はインフレへの対処で金利を大幅に引き上げざるを得なくなるとの見方も示した。
「無秩序な」EU離脱に至った場合のイングランド銀の主な予想。
●GDPは8%減少
●住宅価格は30%、商業不動産価格は48%それぞれ低下
●ポンドは25%下落し、対ドルでパリティー(等価水準)を割り込む
●インフレ率は6.5%に加速
イングランド銀は金利を5.5%に引き上げ、向こう3年間の平均金利は4%に