fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

英国とEU 離脱交渉が実務レベルで合意

英国政府は、EUとの離脱交渉が実務レベルで合意に達したと発表しました。14日、緊急閣議を開いて閣僚に説明するとしていますが、全員から支持が得られるかは不透明との見方も出ています。
残る課題となっているアイルランド北アイルランドの国境管理の在り方などをめぐって、メイ首相の離脱交渉の方針については、離脱派、残留派の双方から不満が出ています。
離脱までおよそ4か月となり、時間切れへの懸念が高まる中、メイ首相としては閣僚の支持を得て、最終的な合意に向けて交渉を進展させたい考えですが、閣僚全員の支持を得られるかは不透明との報道も出ています。
EUの外交筋によりますと、英国を除く27か国は緊急の大使級会合を開き、合意案の内容について協議するということで、離脱交渉は一つの山場を迎えています。

ロイター
英国と欧州連合(EU)の交渉官が、英EU離脱合意の草案で合意した。
草案合意が伝わると、英議会内のEU懐疑派は反発した。合意に議会の承認は得られるかは依然不透明だ。
EU高官は「文面で共通理解が得られた」と語った。英政府筋も、EU離脱合意の文面で合意に達したと明らかにした。
首相官邸によると、メイ首相が14日の1400GMT(日本時間午後11時)に閣議を招集、合意素案を検討し、次の方策を決める。閣僚らは閣議前に、文面を読むよう求められたという。
複数の外交筋は、メイ内閣が14日の閣議で合意案を了承した場合、EU側も承認に向け今月25日に特別首脳会議を開く可能性があるとの見方を示した。
合意案は数百ページに及ぶとみられるが、具体的な文言について英政府は一切詳細を明かしていない。焦点となる北アイルランド国境問題についてEU関係筋3人は、問題を解決できない場合のバックストップ(安全策)として、関税制度は原則的に英国がある程度規則を決められるものの、北アイルランドは特例としてEU規則に従う案が浮上していると指摘。また英国とEUの主張の差を埋めるための見直し制度も盛り込まれているとした。
英ポンドは当初、対ドルで1.3036ドルに急伸した。
草案合意を受け、英国内政党はさまざまな反応を示した。
メイ政権を支える北アイルランド地域政党民主統一党DUP)のドッズ副党首は、実際に詳細を見極める意向を示した。
野党・労働党は、明るみに出た合意が自国にふさわしい内容となる公算は小さいとの見方を明らかにした。
保守党議員のリースモグ氏や、ジョンソン前外相ら強硬離脱派は、メイ氏が自国を売り渡したと非難し、反対する考えを示した。

さぁて、どうなりますかね?
政府の離脱方針に反対して、党首不信任を求める署名を提出する可能性があるほか、合意内容の受け入れの是非を問う下院採決で政府方針に反対する可能性がある。メイ首相を党首から辞任させるメイ降ろしに動き、後継党首の選出プロセスが開始されれば、次期党首(首相)の発足には数ヶ月を要するとみられ、その間の離脱協議が中断してノ-ディ-ルが決定される。
ポンド相場は一喜一憂、せわしない動きです(苦笑)