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株価見通し 米銀2行で二分 モルスタ「一段安」 ゴ-ルドマンサックス「下げ修正」

10月に入り売りを浴びた株式相場にあって、この恐ろしいほどの急落がこの先の反転を示唆するかをめぐっては米銀大手2行の間で意見が分かれている。
モルガン・スタンレーは一段安の展開を見込んでいる。同社ストラテジストは「ローリング・ベア(弱気相場が順繰りに巡る)相場が引き続き進行し、正当なシクリカル(循環的)弱気相場へと変化しつつある兆候も高まっている」と指摘し、過去数カ月間にわたって述べてきた見方を改めて主張した。
一方、ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストは「株式の大幅安はファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に対して行き過ぎたようだ。良好な指標の継続や1株当たり利益の拡大見通し(2019年は7%増)がS&P500種株価指数の回復を支えるだろう。年末目標は2850としている。自社株買いの再開も追い風となるだろう」と分析した。
モルガン・スタンレ-はS&P500が200日移動平均を下回ったことに言及し、騰落比率の崩壊は「市場参加者やコメンテーターの大半が認識してきた以上にファンダメンタルズが要因となっている」と指摘。利益が後退する可能性はより強くなり、今年のS&P500の目標値を2400とする自身の弱気シナリオにも当てはまると述べた。
ただ、ゴ-ルドマンサックスも全てがバラ色だと言っているわけではない。国内総生産(GDP)伸び率の減速を予想し、業績見通しは楽観的過ぎると指摘している。ただ、こうした状況下で推奨する戦略として、景気サイクルの成熟に際して「質の高い」銘柄の購入を助言した。(ブルームバーグ


しかし、何もこの期に及んで、わざわざ「質の高い」銘柄を選んで株を購入する必要もなかろうに(苦笑)
今、金融関係のいろいろな記事を観ると、「株価下落も落ち着き、・・・」という文面が多いですね。
しかし、日本の株式相場は、12月には雲行きが怪しい感じです。
日銀のETF購入額が10月30日までの累計で5兆円を超えており、日銀が定める「年6兆円ペース」まで残り枠は1兆円もない。8月以来、1日に最大725億円購入しており、そのペ-スだと年内はあと10回程度しか買えない計算になります。
10月からの株価下落を受けて、日銀は連日のようにETF買いを実施。10月30日までに8688億円(設備・人材ETFを含む)をETF買いに動いた。要は、株価操作ですね。
10月と同じペースで買い続ければ、日銀が持つ購入枠は11月中になくなってしまうので、12月はヘッジファンドなど投機筋の仕切る相場になりかねないわけです。日銀の「弾切れ」を材料に、空売り攻勢を仕掛ける可能性があるとも噂されています。
日銀の定めるETF購入枠は年間6兆円ペース。多少の許容範囲はあるにせよ、日銀による株価操作は今までより限定的になることは避けられません。

そして、バルチック海運指数(実体経済)とNYダウ(株価)の乖離が再び観られます。
実体経済は下降しながら株価は上昇中。追いかけっこに忙しくなりそうです(笑)
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