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「リーマンショックを超える金融危機が世界を襲う」 ドッケンミラ-氏

イングランド銀行を潰した男」といわれるジョージ・ソロスの元ビジネスパートナーとしても知られる、著名投資家のスタンリー・ドラッケンミラー氏が、今後、2008年のリーマンショックを超える最悪の金融危機が世界を襲うと警告した。

TOCANA 
リーマンショックを超える金融危機がもうすぐ世界を襲う
ロシア紙「Sputnik」(10月2日付)によると、9月28日、投資家向けメディア「Real Vision」が公開したインタビュー動画で、ドラッケンミラー氏は次のように語ったという。
「最後の金融危機リーマンショック)よりも大きな危機が起こりつつあります。なぜなら、リーマンショックを引き起こす原因となったものをその3倍にもしてしまったからです」(ドラッケンミラー氏)
ドラッケンミラー氏によると、元凶は「巨大な負債」にあるという。金融機関が簡単におカネを貸してしまうため、市場に「安いカネ」が蔓延してしまったと苦言を呈している。この状況はリーマンショックと同じだろう。
ご存知のように、巨大証券会社「リーマンブラザーズ」の破産に伴う世界的金融危機を引き起こしたのは、サブプライムローンの崩壊だ。財政的な信用のないサブプライム層(プライム=信用のある優良客以下の層)に、高金利の住宅ローンを組ませたことがその発端だ。最初のうちは低金利、数年後に倍以上の高金利となるシステムに加え、当時は住宅価格が右肩上がりに上昇していたため、購入者は高金利になるタイミングで住宅を売ってしまえば、ローンが帳消しになると考え、サブプライムローンは飛ぶように売れた。
しかし、住宅価格が下落し始めると、家を売却してもローンが完済できず、多くの人が自己破産に陥った。その結果、アメリカの投資銀行から地方の銀行まで300行以上が倒産、遂には大手証券会社のリーマンブラザーズも倒産し、世界的な金融危機が引き起こされたのだ。
他にも、マイクロソフト社創設者のビル・ゲイツ氏、アメリカのヘッジファンドマネージャーであるケネス・グリフィン氏、投資家のジェフリー・ガンドラック氏らも金融危機が間近に迫っていると警鐘を鳴らしており、現在の状況は「誰も気付かないうちに、氷山との衝突が避けられなくなった沈没直前のタイタニック号に酷似している」と、ロシア人エコノミストのイワン・ダニロフ氏は語っている。
また、ジャーナリストのベンジャミン・フルフォード氏も金融危機の発生を警告していた。フルフォード氏によると、2008年のリーマンショックの裏には金融マフィアによる“金塊の脅し取り工作”が行われており、存在しないはずの金を元手にカネを生み出したことが元凶だという。
そして、同じような工作が今も秘密裏に行われており、2017年のビルダーバーグ会議の議題にも挙がっていたという。多くの投資家が金融危機の発生を危惧しているのも、そういった事情を知ってのことなのかもしれない。
米誌「Newsweek」日本語オンライン版(9月27日付)によると、アメリカでは金利の引き上げが続いており、住宅ローンの月々の支払いが100ドル(約11500円)も増加する見通しだという。ローンを抱える人の家計が徐々に苦しくなってきているようだが、“その時”は具体的にいつになるのだろうか?
ヘッジファンドの帝王」と呼ばれているレイ・ダリオ氏は、金融危機が始めるのは2019年からと予測しているという。多くの投資家がこのタイミングで危機感を表明していることを考えれば、その時はかなり近いのは間違いないだろう。
そして、あのノストラダムスも、2018年以降に世界経済が崩壊すると予言しているのだ。
それに加えてブルガリアの盲目の預言者ババ・ヴァンガや、アメリカ最強の預言者エドガー・ケイシーも大規模な金融危機の発生を予言している。世界の投資家の予測と予言者の言葉が奇妙なまでに一致している。
2008年のリーマンショックでは円高が進み、輸出が低迷、それに伴い日経平均株価が下落していった。人々の生活に与えた影響も大きい。非正規社員の解雇や就職難で失業率が5%台まで上がり、ボーナスカットなどで平均年収も大きく減った。これを超える金融危機が発生した場合、我々日本人も大きな苦境に立たされることになるだろう。安定した生活はいつまでも続くとは限らない。普段から経済動向を注視し、倹約を心掛けたいものだ。


ドラッケンミラー氏は、ゴールドを大量に買っていた投資家として知られていました。しかし、アメリカ大統領選挙でトランプが選出されたのを機にその方針を全面的に転換した。トランプ氏の経済政策について、この先の経済はどうなるか?ドラッケンミラー氏はその結果にかなり強気で、彼は経済が停滞すれば価格が上がるゴールドをすべて売却し、経済が成長すれば利益の出る別のポジションを立てたという。
「わたしは経済成長に大きく賭けている。何をしているか?世界中で債券を空売りしている。わたしはバブルを空売りしている。ドイツ国債を、イギリス国債を、イタリア国債を、アメリカ国債空売りしている」。
債券安とは金利高である。経済成長が見込まれると金利が上がり、債券安となる。
金利はもっと上がるだろう。馬鹿げたレベルの低金利が維持されている状況で投資家が経済成長の気配を察すれば、金利は上がらざるを得ない。金利は世界中でもっと上昇することになるだろう」。
また、株式市場については、
「経済成長に反応しやすいセクターの株式を好む。経済全体の成長に敏感ではない株式は好まない」。
為替相場については、
「ドルが好きだ。特にユーロに対して上昇するだろう」。

ここまでの結果では、ゴ-ルドを高値で売り抜け、株を買い持ち、債券を売り持ち、通貨はドルを買持ちにして、相場はドラッケンミラー氏が予想した通りに動いてきた。
その彼が、ここにきてその方針を転換した。「リーマンショックを超える金融危機がもうすぐ世界を襲う」という過激的な発言。
私fxdondon的な言い方では、「前回の金融危機は富士山から観た崖や谷だったが、今回はエベレスト山から観た崖や谷」ということなります。
なぜ、今回は「リ-マンショックを超える金融危機」なのか?理由はドッケンミラ-氏が述べている通り、前回の金融バブル時よりも膨らんだ巨額負債にある。では、巨額負債の元凶はと言えば、ずばり中国である。今回引き起こされる金融危機は、中国が大きく関与してくることから、前回の金融危機を超えるものと推測している。
「ニ-マルショックよ、来るなら来い」、個人的にはそういう心構えでいます。

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