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オーストラリア 住宅ローン負債が高水準

オーストラリア連邦準備銀行(RBA)が、住宅ローン負債が高水準となっていることについて、金融機関や国内経済には直近で影響を及ぼさないとしている。家計負債の3分の2は上位40%の高所得層によるもので、対策を要する緊急性はないという。また、銀行が融資基準を引き締めていることについて、影響を受けるのはローン上限に近い金額を借りようとするリスクの高い少数派だけで、信用危機を誘発する可能性は低いとしている。11日付地元各紙が伝えた。
オーストラリアの対所得負債比率は、現在190%で30年前の70%から跳ね上がっており、1990年代は国際的に見て下位3分の1の水準だったのに対し、現在は上位25%と高水準になっている。
RBAのミシェル・ブロック総裁補佐によると、オーストラリアでは投資用物件が人気であることと、また他国では賃貸物件の多くは企業や協同組合が所有しているのに対し、オーストラリアでは家庭が所有する傾向が高いことが要因だという。
ブロック総裁補佐は、「住宅市場の冷え込みが、金融機関の安定性に影響するリスクは現状低い」と言明。高リスクの融資を抑制するため、オーストラリア金融監督庁(APRA)の働きにより銀行が融資基準を引き締めていることを評価し、現状滞納率は非常に低いとした。また、金利低下が負債増加を相殺しているため、現在の返済コストは2000年代中ごろの水準より低くなっているとした。

オ-ストラリア住宅価格指数(前期比)
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消費者信用残高は増加の一途。
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気がかりなのは、個人貯蓄が異常に少ないこと。
個人貯蓄率を主要国で観てみる。

オ-ストラリア わずか1%でしかない。
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米国でさえ、6%を超えている。
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英国は4%台だが、低下傾向。
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スイスは13%台で、貯蓄は増加傾向。
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日本は秀逸。起伏が激しいが、直近では30%を超えている。相場急落も怖くない?
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