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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

米国がドル売り介入に動くかどうか

ブル-ムバ-グ
為替トレーダーは政府当局による市場介入の兆候がないか、世界中を常に注視しているが、あの世界の準備通貨が警戒対象となることは、めったにない。
だが、状況は変わった。トランプ米大統領はドル安が望ましいとの考えを繰り返し示唆し、為替レートを操作していると他国を非難している。JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏によれば、トランプ政権のレトリック(言葉遣い)は、積極的な介入政策への変化を示す予兆となる可能性がある。
ドイツ銀行は、トランプ氏がドルの押し下げ介入に動く近年で最初の大統領になる重大なリスクが存在すると受け止めている。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの通貨グループのマネーマネジャー、アーロン・ハード氏は、米当局によるドル売り介入の可能性について、「無視するのは賢明ではないだろう」と指摘。介入が実際に行われれば、初期段階で「ドル相場の非常に大掛かりな調整」を引き起こし、ドル売りを継続する米財務省の能力をトレーダーがその後に試すことになると予想した。
米国の力強い成長と利上げ、貿易摩擦の高まりが安全資産としてのドルの魅力を高める中で、ドル相場は今年に入り約3%上昇した。日米欧当局は2000年にユーロ相場押し上げの協調介入に動いたが、米当局はそれ以降、外国為替市場でドル売り介入を行っていない。
アムンディ・パイオニア・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、パレシュ・ウパダヤ氏は「この極めて型破りな政権を巡る予測に誰も自信が持てない」としながらも、ドルが米経済の堅調な成長と金融政策引き締めで支えられていることを考えると、「米当局が介入に動くというのは甚だ疑問」との見解を示した。


う~ん、私fxdondonも、米当局がドル売り介入を行うというのは疑問です。
ただ、実際にドル売り介入をしなくても、介入しそうだという噂が広がればドルは一時的にも急落する可能性がある。
ポンド/ドルでのポンド売りポジションは1.30にストップロスを置き、いったん全ポジションを利益確定にしようかと思ってます。このまま順当にポンド下落なら、それはそれで良し。
仮に米国が為替介入に動くとして、どの通貨に対して動くのか?対米貿易黒字の国々は、中国、ドイツ、日本。英国は大した問題があるわけではないので、ポンドは気にしなくてもいいような感じでしょうか。
だとすれば、ポンド/ドルの上昇幅よりもドル/円の下落幅の方が大きく、ポンド/円は下落する可能性の方が高いと観られます。
ポンド/円でのポンド売りポジションは、現在144円にストップロスを置いて140円割れに期待しています。大波で言えば何度か記事で書きましたが、来年以降、遅くとも東京オリンピック開催時までに120円割れを想定していますが、現在のトルコリラのように急落が続くとは観ていません。「一歩進んで二歩下がる」とういうようなイメ-ジです。
これまでのポンド/円の下落は、ドル高主導でのポンド下落でした。ドル/円が下げ渋る中でのポンド/円下落から、リスク回避による円高主導のポンド/円の下落へ移ると下げ幅も大きくなるでしょう。
米当局による為替介入に対して、「来るならいつでも来い」というリスク管理も怠らない方がいいのかも。