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米ドルのピークは近い?

ブル-ムバ-グ
ヘッジファンド大手、英マン・グループは、ドルの上昇はまだ終わらないとの見方だ。一方、モルガン・スタンレーやステート・ストリートなどは今年のドル上昇がほぼ終わったとみている。
マンの新興市場債戦略責任者、ギレルモ・オセス氏は、米中貿易摩擦の悪化がドル高を止めるのではなく、むしろドルを押し上げる要因になると言う。「長期的な視点から見ると、米国は最終的に中国に対して十分に大きな関税を課す可能性があり、その影響が欧州を含め中国に物を売る全ての国に波及するかもしれない。貿易加重ベースでドル上昇が続く可能性がある」と語った。
貿易戦争の中で中国の欧州製品に対する需要が弱まってユーロが下落すれば、ユーロはドル指数の中で比重が大きいためドル指数上昇につながると同氏は説明した。
一方、ウェルズ・ファーゴやJPモルガン・プライベート・バンクを含む大手金融機関はドルのピークは近いとみる。ドル上昇を支えてきた要素が消えつつあるとして、米成長は今後弱まる方向にあり、同時に他の国・地域の中央銀行は超緩和的な金融政策の巻き戻しにゆっくり近づきつつあることを指摘した。
モルガン・スタンレーのFX戦略世界責任者のハンス・レデカー氏は「ドルは長期の下落トレンドに近く戻る」と予想している。


「大手金融機関はドルのピークは近い」とみているようだが、個人的にはどの通貨に対してもドルが弱くなるとは考えにくい。
今では「トルコショック」と呼ばれるトルコ金融危機だが、その回避先は日本円に圧倒的な強さが観られるものの、米ドルへの回帰はユ-ロやポンドに比べれば大きいでしょう。
ましてや、ブレグジットショックが待ち受けるポンドに対して、ポンド以上に米ドルが弱含むことは考えにくい。相手通貨を間違わなければ、米ドルは堅調推移が確認できるものと個人的には観ています。

ポンド/ドル 1.27台まで落ちてはいるが、まだまだ「奈落の底」には到達していない。
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