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日銀による長期金利目標の引き上げはいつ?

[東京 29日 ロイター] - 元日銀理事の早川英男・富士通総研エグゼクティブ・フェローは29日、今後の金融政策運営に関し、物価動向次第では早ければ来年にも長期金利目標の引き上げの可能性があると述べた。引き上げに踏み切るきっかけは、生鮮食品とエネルギーを除く物価(コアコアCPI)の上昇率が前年比1.0%を超えるケースだと指摘した。
早川氏は、コアコアCPIの上昇率1.0%が来年の早い時期に訪れる可能性があるとしたうえで、日銀が現行政策の下でゼロ%程度としている長期金利目標の引き上げは「今年ではないと思うが、来年ぐらいにはあり得る」と語った。
早川氏は、米国の大規模減税で貿易赤字が拡大しても「トランプ米大統領は責任を認めず、手っ取り早く貿易黒字国の為替政策を攻撃する可能性がある」と述べた。


日本の長期金利に色がつけば、機関投資家も外債から国内債への運用見直しに動くでしょうから、円強気派には支援材料になります。
来年は、ブレグジット、米利上げ局面終焉、中国経済の減速鮮明、世界経済の低迷を予想する者にとって、日本の長期金利の誘導目標のゼロ%解除は心強い材料となります。
そして、記事最後にあるトランプによる「貿易黒字国の為替政策を攻撃」がどうなるか。ここまでドル安政策とは無縁であるが、最後の切り札は為替政策かも知れませんね。