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インド経済 減速鮮明に

インドのことし7月から9月までのGDP=国内総生産の伸び率は、前の年の同じ時期に比べてプラス4.5%にとどまり、2013年以来の低い水準となりました。四半期ごとの成長率は、6期連続で前期を下回っていて、インド経済の減速が一層、鮮明になっています。
インド政府が29日発表したことし7月から9月までの四半期のGDPの伸び率は、前の年の同じ時期と比べてプラス4.5%にとどまりました。
これは、前の四半期より0.5ポイント低く2013年以来の低い水準です。
四半期ごとの成長率が前期を下回るのはこれで6期連続で、一時7%前後の高い成長率を保ってきたインド経済の減速が一層、鮮明になっています。
これは、インドの経済成長をけん引してきた自動車をはじめとした国内の消費が引き続き低迷しているのに加え、製造業や農林水産業など幅広い産業での落ち込みが要因となっています。
景気のてこ入れ策としてインドの中央銀行は、ことし5回連続で政策金利を引き下げたほか、モディ政権としては銀行の貸し渋り対策などを打ち出していますが、どの程度効果が出るかは不透明です。
29日の発表を受けて、野党は早速、モディ政権が進める経済政策「モディノミクス」の失敗だと批判を強めていて、今後の政権運営にも影響を及ぼしそうです。