fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

ポンド上下動

英議会でEU離脱協定法案が可決されたことが伝わるとポンド買いが優勢となり、対ドルで1.3000付近まで、対円で141円超まで上値を拡大。しかしその後、EU離脱協定法案の審議日程に関する動議が否決されると一転して売りに転じた。

EUとの合意に基づく今月末の離脱は極めて難しい情勢となったが、不可能ではないとジョンソン政権は新たな道を模索中。
そして、英国が要請した期限の延期をEUが認めるかどうかも焦点となります。
EU内では離脱期限の延長には加盟国27ヶ国すべての全会一致での承認が必要で、どこか1国が「もうウンザリ」「いずれ離脱するのだから」と英国を突き放す国が出てもおかしくはない。フランスの出方が注目されます。
ブレグジットもヤマ場で、ポンドは売り買いが交錯。「山高ければ谷深し」、相場格言通りの動きとなるかどうか。

 

さて、英国経済指標は悪化の一途をたどっている。

英国 CBI製造業受注指数

結果 -37 予想 -28 前回 -28

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英産業連盟(CBI)の製造業受注指数は、市場予想を大きく下回る弱い結果。
同指数は景況感の主な指標であり、0を上回ると、受注数が増加すると予想され、0を下回れば、受注数の減少が予想される。
ドイツ経済、英国経済、ともに製造業は回復のメドすら立たない。

 (英国製造業受注動向 予測)

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 ロイター
英産業連盟(CBI)が発表した10月の向こう3カ月間の製造業生産期待指数はマイナス19と前月のプラス10から低下し、2009年4月以来の低水準となった。EU離脱と世界経済の減速に対する懸念が背景にある。
政治を巡る不透明感が過去最高レベルで、貿易障壁に対する懸念も1983年以来最も高まっているとして製造業者は競争力が40年以上前の調査開始以来最も急速に悪化すると予想している。
パンテオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、サミュエル・トゥームズ氏は、CBIのデータは「恐ろしい」とし、「製造業部門は世界的な下降圧力にまともにさらされているもようで、今回は今月のブレグジット期限に向けた準備の恩恵をまったく受けていない」と述べた。
10月の製造業受注指数はマイナス37と、前月のマイナス28から低下。ロイターがまとめたすべての市場予想を下回ったほか、2010年3月以来最低となった。輸出受注は金融危機時の2009年12月以来の大幅な落ち込みを記録した。