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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

カナダドル安

カナダのトルドー首相率いる与党・自由党が、21日に行われた総選挙で、第1党の座を維持するものの、議席を大幅に減らした。トルドー首相にとって、今後の政権運営は厳しさを増しそうです。

さて、カナダ経済指標。

カナダ 8月小売売上高 (前月比)
結果 -0.1% 予想 0.5% 前回 0.6%

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これは8月度実績であって、9月度ではない点に注意。

弱い小売というのは、米国にも当てはまる。
米国景気が内需主導であるというのは、GDPに占める個人消費のウエイトが約7割と高いことでもわかる。米国景気は個人消費次第である。その個人消費の先行きに注目される。
16日に発表された9月の小売売上高は市場予想に大きく反して前月比0.3%の減少となった。2月以来、7カ月ぶりの減少。小売売上高の前月比は単月の数字だけではなんとも言えないが、この前月比でプラスが続いてきてきたのが途切れたことは注目すべきか。
なぜ小売売上高がマイナスになったのか。消費を決める要因は、収入とモノの値段。おカネがなければモノは買えないし、あってもモノが高ければやはり買えない。消費は自分の収入と物価のバランスで決まる。
平均時給は昨年8月からずっと前年比で3%を超える伸びが続いてきたが、9月の雇用統計では平均時給の伸びは3%を下回り、コアのCPIは2か月連続で前年比2.4%増と高い伸びとなった。賃金上昇と物価上昇にズレが生じ始めた。
コンファレンス・ボードが発表した9月の消費者信頼感指数も、19年で最大の低下幅だった。センチメントの悪化も裏付ける。
アトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDPナウ」によると、第3四半期のGDP伸び率は1.7%となっている。私fxdondonの1年前からの予想であるゼロ%台とはなっていない。第4四半期へ軌道修正するしかないのか?
株価が最高値付近にあるのも誤算。株価下落は個人の資産を奪うが、個人消費が好調な理由の1つに株価が高値にあることも理由にある。
まぁ、世界同時株安のリスクは、世界のいたるところにある。