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景気後退(リセッション)入りの予兆

4月の米鉱工業生産指数(製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)のうち、製造業生産は過去4カ月で3度目の低下となった。機械や自動車を中心に、全般に落ち込んだ。製造業セクターの弱さが新たに示唆された。

米小売売上高、4月は予想外の減少。
自動車や建築資材の販売が低調で、この3カ月で2回目のマイナス。個人消費の伸びが抑制された状態が4-6月(第2四半期)も続く可能性が高い。


まぁ、驚くほどの悪化ではないものの、景気後退入りの足音は聞こえ始めているようで。

日本経済研究センターがまとめた2019年3月の景気後退確率は17.6%へ上昇した。新規求人数、最終需要財在庫率、消費者態度指数などの悪化が、計算の基礎となる先行指数(以下、先行CI)が低下した。先行CIの低下は2ヵ月ぶり。しかし、同確率は依然として景気後退入りの目安となる67%を大きく下回る水準にとどまっている。

年初、ウォールストリート・ジャーナル紙によるエコノミストサーベイの結果(1月分)によると、向こう1年以内に米国で景気後退が始まる確率は約25%だった。これは、2011年以来の高水準で、JPモルガンの経済変数に基づく景気後退予測モデルによれば、景気後退確率は約43%である。また、米国債利回りをベースにするニューヨーク連邦準備銀行のモデルでは22%。これは、過去3回の景気後退前のピーク水準である約40%~50%と比べれば低いものの、昨年の年末にかけて数値は急上昇を見せていた。