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fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

トルコの弱いダメンタルズ

ロイター
トルコでは家計の貯蓄がドルへ移行して企業は外貨建て債務の借り換えに苦戦する中、過去1年間にわたり繰り返されたリラ相場を押し上げる試みにより、外貨準備高が危機的な低水準となっている。
中央銀行の外貨準備高が減少したことで、トルコの(1)国際収支(2)外貨建て債務を繰り越す能力(3)必要な場合に緊急の資金をどのように、どこから調達するか──を巡って疑念が生じている。
こうした中、外貨に対する国内の根強い需要が、過去10年間で最悪の景気後退に見舞われた同国の財政とリラ相場を管理する力量を測る決定的な尺度となっている。
先週公表されたデータによると、トルコ中銀の外貨準備高は15日までの1週間で約30億ドル減少して737億8000万ドルとなった。一方でトルコの個人が保有する外貨建ての預金およびファンドの総額は1057億4000万ドルと過去最高を更新した。

ここで、トルコの状況について確認しておく。
トルコ - GDP成長率 リセッション入りしており、今後はさらに経済が低迷する。
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今後の予測では、さらなる景気後退が見込まれる。
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トルコ - インフレ率 いまだ年20%近いインフレが継続。 
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トルコ - GDPに対する経常収支
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トルコ - 製造業PMI
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トルコ - 設備稼働率
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トルコのファンダメンタルズからは、トルコリラの売りしか考えられない。
金利目当ての投資家たちが、いつ逃げ出すのか注目される。