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ドルに破局がやってくる?

ブルームバーグ
●FOMCが予想外の今年の利上げゼロ示唆、ドル指数は大幅安
●ドルに強気のポジション、1月以来の高水準に積み上がっていた

連邦公開市場委員会(FOMC)からのビッグサプライズは、ドル強気派に破局をもたらしそうだ。
ブルームバーグのドル指数は20日に0.5%下落、1月以来の大幅安となった。FOMCメンバーらが市場予想に反し、今年の利上げゼロを示唆した。これによりドル建て資産の利回り優位が後退し、ドルの魅力は薄れる公算だ。
一部の投資家やエコノミストはFOMC声明のハト派色の強さに不意を突かれた。ヘッジファンドや短期筋は1週間前に、ドルに強気のポジションを1月以来の水準に引き上げていた。
BMOの外国為替戦略グローバル責任者、グレッグ・アンダーソン氏は、「20日まではドルについてやや強気だった。当局が量的緩和(QE)と金利の両面での引き締めが終了したと示唆したら速やかに姿勢を変えるつもりだった。しかし、当局はそのヒントをわれわれが思っていたよりはるかに早く出した」と語った。
2019年の初めには、米当局が利上げを停止またはペースを緩めるとの観測などからドル弱気派が正当性を強調していた。だが実際にはドルは好調を維持し、ブルームバーグのドル指数は、昨年2月の安値から今年3月19日終値までで約7%上昇。そこに20日、FOMCドットプロットの爆弾が落とされた。
TDセキュリティーズの外為ストラテジスト、マーク・マコーミック氏は、「ドットがドルを落ち込ませ」、ドル「弱気」の根拠を強めると述べた。