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ヘッジファンドがオーストラリア・ドルの賭け

ブル-ムバ-グ
ヘッジファンドオーストラリア・ドルの賭けを双方向で強めている。豪ドルは過去1カ月、いわゆるG10通貨の中で最も変動が激しかった。
AMPキャピタル・インベスターズのダイナミック市場ファンドで豪ドルをショート(売り持ち)しているネーダー・ナエイミ氏は、「取引するには最適な時期の一つだ」と話し、「多くのプラス材料が織り込まれているので、失望を誘う余地がある」と説明。その上で、「リスクオンやリスクオフのセンチメントに引き続き多大な影響を受けるので、取引の機会が生じる」とも語った。
モーフィック・アセット・マネジメントでマクロおよびリスク担当責任者を務めるジェフ・ウッド氏は豪ドルが0.72米ドルに上昇すれば売り、0.60米ドル台後半に下がれば買い戻していると話した。
豪ドルは世界経済の先行き不透明感に敏感な通貨であり、さまざまな要因が絡み合い豪ドルのボラティリティーが上昇した。こうした不確実性は結果の見えない貿易戦争の中で広がった。豪州は世界最大の鉄鉱石輸出国であるため、豪ドルは世界経済の成長を映す代理通貨と見なされ、リスク選好が増せば上昇、リスクオフの局面では下落する傾向がある。
このため、豪ドル取引が注目を集める材料は以下のように数多くある。
●昨年12月上旬以降に急上昇していた鉄鉱石価格が反転する兆し
●オーストラリア準備銀行(中央銀行)による景気・インフレ動向への警戒
●北京で続く米中貿易協議
金利差と2019年内に豪利下げがあるとの見方に傾くスワップ市場