fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

円売りトレ-ダ-ご用心

以前に紹介した記事。

日刊ゲンダイ
2018/09/30
浮かれているは今のうち――。28日の日経平均株価は、一時、ほぼ27年ぶりにバブル経済崩壊後の高値を更新した。また為替は、1ドル=113円台半ばまで円安が進行。市場は大ハシャギだが、しょせんはアベノミクスが繕う「虚構の産物」だから、はじけるのも遠くない。
終値は前日比323円高の2万4120円。新聞・テレビは「実体経済底堅い」と報じているが、ホントにそうなのか?
ジャブジャブになった大量のカネが行き場がなくて株に流れているだけ。実体のない株高に過ぎないから、何かあればすぐコケる。もっとも困るのが円高だが、その足音はすでに聞こえつつある。
日本経済がメチャクチャになった頃、安倍首相はちょうど任期オーバー。早くクビをすげ替えないと大変なことになる。

この9月末時点の記事を結果論で言えば、今現在との整合性は見事にマッチしています。大衆誌の小さな記事ですが、結果は大当たりですね。
一部の著名投資家やアナリストの予想なんかより、よっぽど的を得ている感じです。

さて、年明け3日の円急騰で、円売りポジションを抱えていたトレ-ダ-で生き延びた人、ロスカットで終了になった人と、大きく二分されたようです。
かくなる私fxdondonも、一時ドキっとする場面がありました。
記事にも紹介しましたが、AUD/NZDが一時1.01台。これは想定外のAUD急落でした。
現在保有ポジションの中で、AUD/NZDのAUD買いポジションが最も多く、昨年末近くには昨年の儲け分の証拠金を払い出ししており、証拠金残高の一番少ない時期でのAUD下落でしたので、少しドキっとしたわけです。
私fxdondonの場合、毎年、証拠金残高を同じにしてスタ-トします。儲け分は証拠金から払い戻しして、当初スタ-トの証拠金は一定額に揃えています。それは、仮にある年に大損して証拠金が失われたとしても、それ以上の儲け分が実際のキャッシュとして手元に残っていれば実損はありませんからね。
中には、倍々ゲ-ムで資金を10倍20倍に増やすんだぁと、高レバレッジで励んでおられるトレ-ダ-もいるのでしょうが、それはやめておいた方がいいと思います。不可能ではありませんが、いずれ負けると思います。証拠金残高が10倍になった、20倍になったというのは単なる含み益であって、それは仮想の世界です。実際のキャッシュではありません。証拠金から実際に資金を払い出しして、ようやく実際の儲けとなるのですからね。
とにかく、高レバレッジでの取引、それも円を売り持ちでトレ-ドするというのは、私fxdondonから言わせれば、自虐行為、自殺行為にしか思えません。
今、銀行、投資信託ヘッジファンドなど大手の参加者は、超高速取引やアルゴリズム取引が幅を利かせるようになりました。また、リスクオン時の通貨戦略、リスクオフ時の通貨戦略もプログラミングされたりしています。
リスクオン時には米ドル、豪ドル、日本円、南アフリカランドとか多くの通貨にバラけたものになるのですが、リスクオフ時には日本円に一極集中します。年初3日の円相場を観ても明らかですが、スイスフランでさえ円に対して大きく下げています。そして、今年のうちにもう1度2度はこのような局面があると個人的には観ています。
別に、円の売り持ちをやるやらないはご自身の判断によるところですが、私fxdondonから観れば、実に割の合わないトレ-ドとしか思えません。
さてさて、今年も為替相場とうまく付き合っていきましょう!