円高 流れ変わらず
円高の流れは変わらず。
ブル-ムバ-グ
2018年は先行きが不透明な中、逃避需要を受けた日本円が主要通貨のうち対ドルで最も上昇した。
ポンドは英国の欧州連合(EU)離脱問題、ユーロはイタリアの予算危機という逆風にそれぞれ見舞われ、米中貿易戦争や原油相場の下落はカナダ・ドルなどの資源国通貨の重しとなった。こうした中、円は18年に3%近く上昇。世界の金融当局が保有する外貨準備では、円の比率が7-9月に5%に上がり、ここ16年で最高水準に達した。
クレディ・スイス・グループの為替取引戦略グローバル責任者、シャハブ・ジャリヌース氏によると、19年もこうした逆風が続くなら、円が「強含むのは不可避」であり、対ドルで4年連続で上昇するのはほぼ間違いない。
リスク資産や世界経済の拡大に対し、投資家が信頼を回復するような材料は見られず、同氏は19年も円は強含むと予想している。ブルームバーグの調査によると、19年末までのドル・円の予想平均は109円前後。
バークレイズで外為と新興国市場のマクロ戦略調査の責任者を務めるマービン・バース氏はさらに強気で、19年末までに107円まで上昇する可能性があるとみる。投資家がドル・リスクを取り過ぎていることを意識するようになり、分散先を円に求めると予想する。「長期的な視点から円は極めて過小評価されている」と指摘。107円という予想は「円の急上昇ではなく、他通貨をアウトパフォームするということだ」と述べた。
IGアジアの市場ストラテジスト、ジンイ・パン氏も19年に円が強含むとの予想だ。「成長見通しに関する不透明感など、多くの懸念が長期化することが予想され、逃避先を求める取引の選好は続くだろう」と説明。「米金融当局がいずれ利上げサイクルを停止すれば、円を支える材料である利回り差は次の局面に入るだろう。過去2年には起きなかったものだ」と指摘した。
2018年は先行きが不透明な中、逃避需要を受けた日本円が主要通貨のうち対ドルで最も上昇した。
ポンドは英国の欧州連合(EU)離脱問題、ユーロはイタリアの予算危機という逆風にそれぞれ見舞われ、米中貿易戦争や原油相場の下落はカナダ・ドルなどの資源国通貨の重しとなった。こうした中、円は18年に3%近く上昇。世界の金融当局が保有する外貨準備では、円の比率が7-9月に5%に上がり、ここ16年で最高水準に達した。
クレディ・スイス・グループの為替取引戦略グローバル責任者、シャハブ・ジャリヌース氏によると、19年もこうした逆風が続くなら、円が「強含むのは不可避」であり、対ドルで4年連続で上昇するのはほぼ間違いない。
リスク資産や世界経済の拡大に対し、投資家が信頼を回復するような材料は見られず、同氏は19年も円は強含むと予想している。ブルームバーグの調査によると、19年末までのドル・円の予想平均は109円前後。
バークレイズで外為と新興国市場のマクロ戦略調査の責任者を務めるマービン・バース氏はさらに強気で、19年末までに107円まで上昇する可能性があるとみる。投資家がドル・リスクを取り過ぎていることを意識するようになり、分散先を円に求めると予想する。「長期的な視点から円は極めて過小評価されている」と指摘。107円という予想は「円の急上昇ではなく、他通貨をアウトパフォームするということだ」と述べた。
IGアジアの市場ストラテジスト、ジンイ・パン氏も19年に円が強含むとの予想だ。「成長見通しに関する不透明感など、多くの懸念が長期化することが予想され、逃避先を求める取引の選好は続くだろう」と説明。「米金融当局がいずれ利上げサイクルを停止すれば、円を支える材料である利回り差は次の局面に入るだろう。過去2年には起きなかったものだ」と指摘した。
ドル/円 110円を割れたら、素直に下げ拡大
ユ-ロ/円 やや抵抗を見せたが、下げ加速
ポンド/円 138円を利益確定ポイントと観ていたがホ-ルド続行
スイスフラン/円 さすがにフランも下落