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トルコリラ そろそろ売りか?

トルコがテロ組織と見なしている隣国シリアのクルド人勢力に軍事作戦を始める構えを見せ、クルド人の後ろ盾になっている米国が強い懸念を示しています。トルコのエルドアン大統領は、トランプ大統領と電話会談して対決姿勢をあらわにしました。
イスタンブールで演説したエルドアン大統領は、米国と合意したにもかかわらず、シリア北部の町マンビジからのクルド人勢力の撤退が進んでいないと不満を表明しました。
そして、状況が変わらないならば、トルコ軍をマンビジに侵攻させると述べ、対決姿勢をあらわにしました。
トルコ軍は前日の13日には、シリアのクルド人勢力とつながるイラククルド人勢力への空爆を実施しています。
この電話会談について、ホワイトハウスのサンダース報道官は14日、声明を出し、両首脳はシリアでの安全保障上の懸念やテロとの戦いなどについて協議したことを明らかにしました。
そのうえで「両首脳はシリアで安全保障上の目的を実現するために、引き続き協力することで一致した」と述べました。
米国はシリアで過激派組織IS=イスラミックステートを掃討するため、クルド人と協力し後ろ盾になっています。
米国は、トルコが軍事作戦に踏み切らないようけん制していますが、地域で影響力を持つトルコと緊張が高まるのは避けたいという思いもあり難しい対応を迫られています。
一方、トルコ軍がイラク空爆を実施したことに対し、イラク外務省は14日、バグダッドに駐在するトルコの大使を呼んで抗議しました。
イラク外務省は声明を出し、「トルコ軍機がイラク領空を侵犯し、北部のシンジャルとマフムールの数か所を爆撃して、市民の生命と財産を失わせたことを非難する。イラクの主権の侵害であり、受け入れられない。また、隣国をおびやかすための基地や通過点にイラク国内が利用されることをわれわれは改めて拒否する」としています。
しかし、トルコは次から次へといろんな行動に出ますね。