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EU離脱に伴い生じ得るリスクを警戒  野村ホールディングス

ブル-ムバ-グ
野村ホールディングス投資銀行部門の業績立て直しを託されたスティーブ・アシュレー氏が懸念しているのは、日本からはるか離れた欧州の問題だ。英国の欧州連合(EU)離脱に伴い生じ得るリスクを警戒している。
野村のホールセール・グローバル市場責任者を務めるアシュレー氏は英EU離脱でユーロ建て金融商品の「中心地が2つ」になる恐れがあると指摘した。実際にそうなれば金融機関のコストと業務の複雑さが増し、すでに黒字確保に苦しんでいる投資銀行各行を脅かすことになる。
「われわれの大きな懸念」だと言うアシュレー氏は、野村だけの問題ではないと説明。「コスト面で欧州のどの銀行にとってもそうだ。資本と資金調達で別々の資金プールを持つことは財務がそれほど健全でない多くの銀行にとって本当に非常に危険だ」と語った。
同氏によれば、英国のEU離脱後、野村は従業員50-100人をフランクフルトなどの欧州大陸の都市に異動させる。野村に8年在籍しているアシュレー氏は今年に入り、拠点としているロンドンで約50人を削減した。
ロンドンの金融街ティーについてアシュレー氏は「常に適応し進化し生き残る能力を備えてきた。そうした意味で私は心配していない」と言明。その上で、ロンドンと欧州大陸の都市という「実質的にユーロ建て商品にとって流動性の中心地が2つになることを私は懸念している」と話した。


野村の7ー9月期は112億円の純損失でした。投資銀行部門の業績立て直しがうまくいくかどうか。