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米中間選挙後のリスク資産価格上昇は期待薄-投資家が警告

「ねじれ」議会は資産価格に完全に織り込まれていないと投資家
共和党が上下両院勝利でも16年のような相場上昇を投資家予想せず
中間選挙後のリスク資産価格上昇は難しいかもしれない。
投資家は、幅広く予想されている「ねじれ」議会という結果が資産価格に完全に織り込まれていない可能性があると警告する。ただ、投資家の拠点によって、選挙結果が及ぼし得る影響に関する見方は異なる。
米国以外で注目の的となるのは貿易だ。中国人民元は特に影響が大きく、通商合意に向けた協議の進展観測で最近上昇したことにもそれが示されている。米国の投資家はそれよりも政府支出拡大の可能性に注目している。経済が過熱状態になり、米国債利回りが押し上げられ、続いて株価が押し下げられる可能性があるためだ。ただ、拠点がどこであれ、これまで中間選挙後に通常みられていたリスク意欲の回復を予想している投資家はほとんどいない。
民主党が下院で過半数を取り戻し、共和党が上院で過半数を維持するというコンセンサス予想が実現すれば、政治的こう着を招き、成長減速につながりかねないとみられている。しかし、リスク資産にとって最も有利な結果との見方もある共和党が上下両院で勝利する場合でも、アメリカン・センチュリー・インベストメンツのリッチ・ワイス氏のような投資家は、2016年の選挙後のような相場上昇が繰り返されるとは予想していない。
マルチアセット戦略担当の最高投資責任者(CIO)であるワイス氏は「同じような大きさや長さの株高局面がみられるとは思えない」と指摘。「2年たった今、われわれは大きく異なった状況にある」と述べ、金融政策環境や減税を受け実施済みの支出、関税の潜在的な影響、インフレ懸念などを指摘した。


リスク資産と言っても、株式はわかるにしても、為替相場では上がる通貨と下がる通貨が必ず発生する。
欧州はダメ、米国も雲行きが怪しいとなると、消去法的にオセアニア通貨が案外堅調だったりして。
オセアニア通貨のセリングクライマックスがいつになるのか、そのあたりにも注目です。