fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

騒がしくなってきた欧州

英国のEU=ヨーロッパ連合からの離脱まで5か月を切っても交渉が難航し、将来の姿が見えない中、日本から進出する企業の関係者が貿易や投資が続けられる円滑な離脱を実現するよう訴えました。
英国は、来年3月29日にEUから離脱しますが、条件をめぐる交渉が難航し、現地に進出する日本企業の間では何の取り決めもない状態で離脱の日を迎え、経済や社会が混乱することへの懸念が強まっています。
英国議会で31日、閣僚や国会議員と日本企業の関係者が意見を交わす場が設けられ、ハント外相は「EUとの交渉で合意を得て、自由な貿易の関係を築けると確信している」と説明しました。
これに対して、在英日本商工会議所の狩野功会頭は「ビジネスを継続できることが非常に重要だ。何としても合意なき離脱は避けて、これまでと同じように貿易や投資を続けられるようにしてもらいたい」と述べて、円滑な形での離脱を実現するよう訴えました。
現地では、日本企業約1000社が事業を展開して、年間約15万人の雇用を生み出していて、英国は日系企業に対し、投資の継続を呼びかけています。
狩野会頭は、取材に対し「将来に不安があれば、英国での投資計画を控えることになるという企業の事情を理解してもらいたい」と話していました。
願いが叶う可能性は残念ながら・・・。

さて、欧州本土でも、何やら騒がしくなってきました。

日経新聞
ユーロの動向が新たな円高の火種になりそうだ。きっかけはドイツのメルケル首相が率いる与党と連立相手の国内選挙での大敗だ。イタリアの財政問題に加え、ドイツの政局混乱は中長期的にユーロの売り圧力になる。欧州景気も減速しており、欧州事業を手がける日本企業の業績悪化が株安を招けば、リスク回避の円高が再び強まりかねない。


通貨では、ポンドはダメ、ユーロはダメと欧州通貨が弱くなると、消去法的にオセアニア通貨が回避的に選好される可能性も出てきました。
「風が吹くと桶屋が儲かる」、ちょっと難解なロジックながら、オセアニア通貨のセリングクライマックスも近いのかも。