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今夜の米雇用統計発表 平均時給に注目

今夜、米労働省から発表される雇用統計結果で、為替相場も騒がしくなりそうです。。
ADPによる雇用統計では市場予想を下回る結果で、労働省が発表する雇用統計でも非農業部門雇用者数増減 (8月)が19万人増の市場予想には到底届かないと思われます。
しかし、それはもう市場では織り込んでおり、注目は賃金統計になると思われます。
このところ、米国の平均時給は、対前年比で+2.7%、対前月比で+0.3%という結果が続いています。8月度も同水準になればそれほど相場が大きく動くようには思えませんが、0.1%でも下ブレするようならドルは大きく下げるかもしれません。
米国の利上げ観測の裏付けは、物価インフレと賃金インフレです。物価インフレは前年比+2.9%、賃金インフレは+2.7%ですから、現状ではまだ利上げ余地があると判断できますが、賃金インフレが落ち着くような結果になるとFRBの理事たちも利上げに対する観方が変わってくるでしょう。
円相場で言えば、円高に動くことはあっても、円安に動くことは無さそうに思いますが。
円高の9月上旬」という経験則は、そう示唆しているものと捉えています。