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次なる標的は、やはり南アフリカランド

ブルームバーグ
ランドは一時3.4%安、新興国通貨で最大の値下がり。中銀総裁は成長見通しについて「気掛かりだ」と発言。
南アフリカ共和国のランドが大幅下落。ムーディーズ・インベスター・サービスが同国経済に関して悲観的な見方を示したことや、ヨハネスブルク証券取引所で最大銘柄のメディア企業、ナスパーズの株価急落などが向かい風となった。
ランドは対ドルで一時3.4%安。ムーディーズは予想よりも弱い経済成長や公共部門の賃金上昇を理由に、南アの財政再建ペースは政府予測より遅れるだろうと指摘した。これより先、南ア中銀のクガニャゴ総裁は成長見通しについて「気掛かりだ」と述べ、利上げが差し迫っていないことを示唆した。
ムーディーズが南アの外貨および現地通貨建て債券に付与している格付けは「Baa3」で、投資適格級で最も低い。格下げとなれば、同国の現地通貨建て債券は投資不適格(ジャンク)級になり、投資適格級の指数と連動するファンドが保有資産を売却するため、資本流出に拍車が掛かる可能性がある。
株式市場では主要株価指数であるFTSE/ JSEアフリカ全株指数の18%を占めるナスパーズが急落。同社が31%保有する中国のソーシャルネットワーク運営最大手、テンセント・ホールディングス(騰訊)の業績見通しが予想に届かなかったことが背景。これを受け、株式市場からの資金流出に関する懸念が強まった。経常収支とランドへの圧力が高まる可能性がある。
FTSE/ JSEアフリカ全株指数は終値で2年ぶりの大幅安となった。ランドはヨハネスブルク時間午後5時16分までに対ドルで2.6%安の1ドル=14.6147ランド。月初来の下落率は9.2%と、ブルームバーグが追跡する新興国通貨ではトルコ・リラに次いで2番目の大きさ。


次なる標的は、やはり南アフリカランドのようですね。

ランド/円

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