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米国の利上げは来月6月の1回だけ?

イタリアを震源とする市場混乱は、米金融当局の年内の追加利上げに対する投資家の確信を揺るがせている。
ユーロドル先物のオプション動向は、今年の利上げ回数は計4回との見方がトレーダーの間で後退し始めた状況を示している。米連邦公開市場委員会(FOMC)による四半期予測より1回多かった市場見通しの変化は、主要政策金利の操作対象であるフェデラルファンド(FF)金利先物価格上昇からもうかがえる。
FF金利先物の価格上昇は既に、今月1、2両日開催のFOMCの議事録が公開された23日に始まっていた。議事録によれば、超過準備預金金利(IOER)をFF金利誘導目標の上限を「若干下回る」水準に設定することで金融政策の手法に「技術的な微調整」を加えることが適切であり得るとの点にメンバーが「おおむね同意」した。
議事録公表前に先物市場では9月までに年内3回目の利上げがあると織り込まれ、年末までに4回目があるとの見方が浮上し始めていた。が、その後の世界市場の混乱と安全資産としての米国債買いが加わり、FF金利先物(19年1月限)が示唆する水準は2.07%と、22日の2.295%を下回っている。この変化は、6月に見込まれる利上げ後の追加利上げ見通しが崩れた状況を示唆する。
米中堅証券ジェフリーズのマネーマーケット担当エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は「市場参加者はFOMCとその見通しに疑問を抱いている。1回の追加利上げを織り込む市場に戻っている可能性がかなり大きい」と述べた。

米市場29日午前のユーロドル先物12月限のオプション取引では、今年1~3月期に年内計4回の利上げを見込んで開始されたポジションの解消が5万枚前後あったと、ロンドンとシカゴのトレーダーらは指摘。ポジション全体の規模はこの2倍余りだったため、さらなる解消が今後あり得るとみられている。(ブルームバーグ



ありゃ、米国の利上げ観測が大きく後退しましたね。
そうなら、私fxdondonが予想する、米利上げ終焉によるドル安相場へ転換し始めると思われますが。